38年前、シナイ山出発にあたり、第1回目の人口調査が行われました。「民数記」の1章はまさに、人口調査で始まりました。民の数をかぞえるという民数記はこのことに由来するものでした。そして、いま、約束の地に入る前に、第2回目の人口調査が行われました。第1回目の人口調査は、モーセとアロンによって行われましたが、この第2回目は、モーセとアロンの子エルアザルによって行われました。38年の間に、古い世代が過ぎ去りました。新しい世代が、約束の地に入るのです。ただ、古い世代の中から、エフネの子カレブとヌンの子ヨシュアの二人だけは、約束の地に入ることが出来ました。こうして、約束の地に入るというミッションは、次世代へと引き継がれました。
ところで、人口調査の結果ですが、分りやすく、まとめてみました。カッコの中に、第1回目の調査結果を記しますので、それと比較すると、どのくらいの人口の増減があったかが分ります。
ルベン族43730人(第1回、46500人)、シメオン族22200人(59300人)、ガド族40500人(45650人)、ユダ族76500人(74600人)、イッサカル族64300人(54400人)、ゼブルン族60500人(57400人)、マナセ族52700人(32200人)、エフライム族32500人(40500人)、ベニヤミン族45600人(35400人)、ダン族64400人(62700人)、アシェル族53400人(41500人)、ナフタリ族45400人(53400人)、総計601730人(603550人)。以上です。
特に増加が著しいのは、マナセ族とベニヤミン族で、マナセ族では2万人以上の増加となっています。反対に、減少が著しいのは、シメオン族とエフライム族です。シメオン族では、3万7千人以上も減っています。おそらく、バアル・ペオルの事件に深くかかわったことが影響していると思われます。兵士の数が最も多いのは、ユダ族で、カナン定着後も、この優勢さを保っています。主は、すべてのことを良く知っておられます。主を軽んじる者は、祝福から遠ざけられ、主を敬う者は豊かに祝福されます。
ヤコブの12人の子どもたちは、自分たちの子孫がこれほど増えるということを想像できたでしょうか? 皆さんもご家族のなかでは、ただ一人のクリスチャンという方が多いと思います。しかし、やがて、100年後、200年後、あなたの子孫が増えていきます。神様はあなたを通して、信仰の子孫を増やしてくださいます。私たちが天国に入って生活していると、やがて、私たちの子孫が入国してくるたびに「あなたのおかげです。ありがとうございます」と挨拶されます。あなたはひとりぼっちではありません。現実には、家族の中で、ご自分だけが信仰をもって、その生涯を終えた兄弟姉妹もおります。私なりには、その遺族の方々の中からクリスチャンが起こされるようにお祈りしています。○○さんのご遺族の方からイエス様を信じる魂が起こされますようにと祈っております。Nさん、Mさん、Sさん、Kさん、Yさん、Tさん、・・・のご遺族の中から救われる魂を起こしてください。
きょうも、天国の1日を感謝します。主が共におられることを感謝します。私たちの信仰の子孫を増し加えて下さい。信じます。
清宣教師