19章では、残りの7部族の割り当て地が決まります。第2番目がシメオン、第3番目がゼブルン、第4番目がイッサカル、第5番目がアシェル、第6番目がナフタリ、第7番目がダン部族でした。こうして、12部族の割り当てが終わりました(51節)。
指導者ヨシュアは、12部族の割り当てがすべて決まって後、自分の割り当て地を求めました。本来は、指導者ヨシュアの割り当て地は最初に求めても不思議ではなかったのですが、ヨシュアは、最後に残ったところを受け取りました。そこはまさに、エフライム部族が不平を漏らした土地でした。しかし、ヨシュアは高齢ではありましたが、その地にいた強力な敵を追い払い、そこを相続しました。カレブのように、ヨシュアもまた最後まで主に仕えとおしたのです。
前にも述べましたが、彼らの父祖であるヤコブ(イスラエル)は、臨終のとき、それぞれの部族の将来について預言をしましたが、シメオン部族とレビ部族の二つの部族の将来について、ヤコブは、イスラエルの中に散らされると預言しました(創世記49章5節~7節)。そして、それは文字通り、成就することになりました。シメオン族は、ユダ部族の相続地の中に散らされ、後に吸収されてしまいました。一方、レビ部族は独自の相続地をもたず、12部族の中に分散することになりました。
ある意味、私たちの決断や行動は、未来の私たちの子孫の道筋を決めてしまうことがあります。私たちの世代だけの問題ではなく、次世代、さらにその子々孫々に至るまでの問題を産みだしてしまう恐れがあります。その中のひとつに、原発利用の問題があります。子々孫々、10万年にわたる安全な管理を必要とする放射性物質を、日本の国の中で大量に生み出してしまいました。広島原子爆弾の110万発分の死の灰を生じてしまったのです。福島第1原発の事故により、広島型原子爆弾の100数十発分の死の灰をまき散らしてしまいました。年間100万キロワットの電気を出力する原子炉は1基あたり、広島型原子爆弾の1000発分の死の灰を、毎年、産みだしているのです。子々孫々に危険な負担を残す原発利用を止める方向で、原発ゼロを日本の国が決断できますように、ともに祈りましょう。
また、日本の国が創造主を知り、創造主を礼拝する国民となるように、この地に大きなリバイバルが起こるように、祈りましょう、求めましょう。全世界には、目に見えない祈りのネットワークが形成されています。私たちはその一員として加えられています。私たちは一人ではなく、韓国、台湾、中国、北朝鮮・・・すべての国々のクリスチャンと繋がっています。私たちはキリストの体の一員です。御国が来ますように、御心が天になるごとく、この地になりますように。
清宣教師