さて、ボアズは、早速、行動を開始しました。町の門の所へ行き、そこに座りました。町の門の前の広場は、いろいろな調停がなされる場でした。町の長老たちが座り、ある意味、民事裁判のようなことを行っていました。すると、ちょうど、自分より近い親戚で買い戻しの権利のある人が通りかかりました。そこで、ボアズは、早速、彼にことばをかけました。そして、これからなすことが、公けの民事裁判の判決となるように、町の長老十人を招いて、立ち合いのために、そこに座ってもらいました。そこで、ボアズは、その買い戻しの権利のある親類の人に「モアブの野から帰って来たナオミは、私たちの身内のエリメレクの畑を売ることにしています。それで、あなたにその畑を買いなさいと、言おうと思ったのです。もし、あなたがそれを買い戻すつもりなら、それを買い戻してください。しかし、もしそれを買い戻さないのなら、私にそう言って知らせてください。」と言いました。すると、彼は「私が買い戻しましょう。」と答えました。そこで、さらに、ボアズは確認のため、「あなたがナオミの手からその畑を買うときには、死んだ者の名をその相続地に起こすために、死んだ者の妻であったモアブの女ルツをも買わなければなりません。」と言いました。すると、その人は、「私には自分のために、その土地を買い戻すことはできません。私自身の相続地をそこなうことになるといけませんから。あなたが私に代わって買い戻してください。私は買い戻すことができませんから。」と答えました。そして、その権利の譲渡のしるしとして、自分のはきものを脱いで、ボアズに渡しました。そこでボアズは、長老たちとすべての民に「あなたがたは、きょう、私がナオミの手から、エリメレクのすべてのもの、それからキルヨンとマフロンのすべてのものを買い取ったことの証人です。さらに、死んだ者の名をその相続地に起こすために、私はマフロンの妻であったモアブの女ルツを買って、私の妻としました。死んだ者の名を、その身内の者たちの間から、また、その町の門から絶えさせないためです。きょう、あなたがたはその証人です。」と宣言しました。すると、長老たちはみな、ボアズを祝福しました。こうして、ボアズはルツをめとり、彼女は彼の妻となりました。ボアズとルツの間に、男の子が与えられました。その子は、ナオミの子として迎えられ、ナオミの夫の家系を引き継ぎました。近所の女たちは、「ナオミに男の子が生まれた。」と言って、その名をオベデと呼びました。オベデはダビデの父エッサイの父であり、やがて、その子孫から、ダビデ王があらわれるのです。モアブの女であるルツが、救い主イエス様の家系のひとりに加えられることになる(マタイの福音書、1章5節参照)とは、誰が想像できたことでしょう。
「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。――主の御告げ。――天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。雨や雪が天から降ってもとに戻らず、必ず地を潤し、それに物を生えさせ、芽を出させ、種蒔く者には種を与え、食べる者にはパンを与える。そのように、わたしの口から出るわたしのことばも、むなしく、わたしのところに帰っては来ない。必ず、わたしの望む事を成し遂げ、わたしの言い送った事を成功させる。」(イザヤ書55章8節~11節)。
きょう、主に感謝します。あなたのご計画は、すべてにまさって最良最善の計画です。私たちに関する、あなたのご計画を成就して下さい。主よ。あなたはまことの羊飼いです。私たちは御手の中にある羊です。どうぞ、この一日も、緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに導いてください。
清宣教師