いよいよ、ナアマン将軍の癒しの個所です。ひとりのイスラエル人の若い女性が、大胆に、主を証しました。そして、それはナアマン将軍の心を動かし、イスラエルの地へ癒しを求めて旅をすることになりました。その旅の終着点は、預言者エリシャのところでした。ナアマン将軍は、立派な馬と戦車をもって、威風堂々、預言者の家を訪ねました。ところが、預言者エリシャは、ナアマン将軍に直接会おうとせずに、主のことばを伝えただけでした。その内容は、「ヨルダン川へ行って七たびあなたの身を洗いなさい。そうすれば、あなたのからだが元通りになってきよくなります。」(10節)というものでした。それを聞いたナアマン将軍は怒って帰国の途につこうとしました。しかし、しもべたちがナアマン将軍に近づいて、必死で説得しました。その結果、ナアマン将軍は、しもべたちの勧めにしたがい、ヨルダン川に七たび身を沈めました。そうすると、彼のからだは元通りになり、幼子のからだのようになり、きよくなりました(14節)。この出来事を通してナアマン将軍は主を礼拝する者へと変えられました。一方、エリシャのしもべゲハジは、欲望にかられて罪を犯して、ツァラアトに冒されてしまいました。
今回の出来事を読んで気づいたことは、ナアマン将軍の妻は、捕虜の、しかも若い女の勧めに耳を傾け、ご主人にアドバイスしました(2節、3節)。一方、ナアマン将軍も、激しい怒りの中でも、しもべたちの勧めに耳を傾け、そのアドバイスに従いました。このことを読むと、このナアマン将軍は、夫婦ともに、捕虜の若い者や、自分に仕えるしもべたちの意見を聴く柔軟な心をもっていたことが分ります。このような柔軟な心が、結局、主の前に、とてつもない大きな課題であったツァラアトの病を解決していただくことにつながりました。私たちも、柔軟な心を持つことが大切であることを教えられます。
さて、余談ですが、1910年のこの日(5月19日)、大きな恐怖が世界を襲いました。地球がハレー彗星の尾の部分を直接、通り過ぎようとしていたのです。皆様も一度は、ハレー彗星の写真をご覧になったことがあると思います。丸い球体の後に、吹き流しのような光の尾を引いている写真です。その時、ハレー彗星の尾の部分には、
シアン化ガスが含まれており、地球がその中を通過する時、シアン化ガス(別名青酸ガスともいわれ猛毒の化学特性をもつ物質)によって人類も生物も滅びるのではないかという流言が飛び交いました。多くの人が家の窓にテープを貼って封印してガスが家に入り込まないようにして家に閉じこもったり、安全確保のため「彗星薬」と称する得体の知れない薬を買い求めました。実際には、ハレー彗星が通過しても何の災害も起こりませんでした。つまり、彗星が通過しても、彗星の臭いも、彗星の何の味もしませんでした。
創世記1章を読むとき、創造主は、人類の生命を危険にさらすような太陽系を造られませんでした。すべては良かったのです。むしろ、すべての天体は、創造主の秩序の下に美しく運行し、創造主を賛美する栄光で満ちていたのです。いま、私たちは新型コロナ感染の影響で苦しんでいますが、行き過ぎて、流言飛語に踊らされることがないように注意したいと思います。
むしろ落ち着いて、これ以上、私たち人類の手で地球環境を破壊したり、汚染するような科学技術を開発することをやめて、創造主をあがめる科学者やリーダーたちによって、地球環境を守り、良い環境を作り出す方向へと転換するように、ご一緒に祈り求めて生きたいと思います。
清宣教師