アマツヤは、25歳で王となりました。29年間、王でした。「彼は主の目にかなうことを行ったが、全き心をもってではなかった。」(2節)と記されています。歴代誌を読み進める時、善王であっても、その最期まで「全き心をもって行った」と記されることは滅多にないことを心に留めたいと思います。きょうのアマツヤも、まず、セイルとの戦争では、主の預言者の語る通りに実行して勝利をえました。しかし、いったん、勝利を手にするとそれは自分の能力の結果であるということになり、自分の業績として記憶されることになります。ですから、エドム人たちに対する戦利品としてセイルの神々(偶像)を持ち帰えり、それを伏し拝んだことについて、主が預言者を遣わして譴責したときには、その譴責を聞き入れませんでした。そのあとは、自分には特別な能力があると思い込み、北イスラエルに対して宣戦を布告しました。その決定までのいきさつについて、聖書は、「ユダの王アマツヤは良く考えたうえで」と記しています。「良く考えた」と記されています。単なる思い付きでもなく、一時的な感情によるものでもありませんでした。もはや、自分がユダの王として優れた王であるという視点から、良く考えて決断したのです。しかし、この戦いは完全に敗北しました。何度も繰り返して学ぶことですが、人間の罪の本質は自己中心です。重力のように、なにものもそれを遮ることができません。ただ、みずからへりくだり、創造主なる神の主権を覚えて、主なる神こそすべての所有者であり、自分自身は所有者ではなく管理者であることを深く肝に銘じるときに、その罠から逃げることが出来ます。私達は創造主の尊い作品であり、主の恵みにより贖われた者です。これが私たちの偽りのない、真のアイデンティティです。すべての根源は創造主にあります。また、御子イエスの贖いの御業にあります。一方、サタンは進化論を用いて、すべてのものに優劣をつけて、優れたものになれと命じます。創造主なる神が私たちをご覧になるとき、「何が出来るか、出来ないか」ではなく、あなたは「私の作品として、私の栄光をあらわしているか」ということをご覧になっています。私たちは、世の価値観ではなく、創造主の「たったひとりのかけがえのない作品」として、創造主の栄光をあらわすために存在していることを肝に銘じて生きることが大切です。私たちを愛し、無限の叡智をこめて造って下さった神様を賛美します。私たちを愛し、贖って下さった主を愛します。清宣教師
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