さて、冒頭の「主よ。私のたましいは、あなたを仰いでいます。わが神。私は、あなたに信頼致します。」(1節、2節)は、まさに、私たちの日ごとの信仰の告白です。1日の始めに、この信仰の告白をもって始めたいですね。「主よ。あなたの道を私に知らせ、あなたの小道を私に教えてください。あなたの真理のうちに私を導き、私を教えて下さい。」(4節、5節)。これも私たちの日々の祈りの模範として、覚えて、活用したい聖句です。創造主の作品である私たち人間が歩むべき道は、創造主がご存知です。ですから、日々、私たちは、私たちの歩むべき道を、創造主に尋ね求めるのです。私も、朝ごとに、歩むべき道を求めて、創造主に示して下さるようにお祈りしています。「主を恐れる人はだれか。主はその人に選ぶべき道を教えられる。」(12節)。主は、現在、真理のみことばである聖書のみことばを通して、日々、ご自分の道を示し、私たちを導いて下さいます。15節以降は、8節から14節の主の恵みと祝福の確かさのゆえに、常に、主に従おうと願う信仰者の決意の表明であり、祈りとなっています。「私の目はいつも主に向かう。主が私の足を網から引き出してくださるから。」(15節)。16節以降、悩み、苦悩、苦しみ、労苦、という表現が、次々と記されています。だからこそ、私たちは、主の恵みにしっかりと立って歩む決意が求められています。そして、告白します。「私はあなたを待ち望んでいます。神よ。イスラエルを、そのすべての苦しみから贖い出してください。」(21節、22節)。アーメン。
この詩篇25篇の特徴は、アルファベット歌になっていることです。アルファベット歌とは、ヘブル語のアルファベット、つまり、アーレフ、ベート、ギメル、ダーレト・・・・タウという22文字を用いる詩の技巧です。1節の冒頭の文字が、アーレフになっています。2節の冒頭の文字がベートになっています。3節の冒頭の文字がギメルになっています。こうして、それぞれの節の冒頭の文字をみると、アーレフ(1節)、ベート(2節)、ギメル(3節)、ダーレト(4節)・・・・タウ(22節)。この技法が用いられていると、読者も覚えやすいものです。
今日の聖書箇所から教えられることは、日常生活の中での祈りの大切さです。私たちも詩篇の聖句を活用して、主に向かって呼びかけたり、叫んだり、嘆願したり、賛美したり、もっと、もっと、主との交わりを深めたいと思います。清宣教師