きょうの詩篇29篇においては、創造主のみわざが力強く宣言され、私たちの心に迫ってきます。
1節の「力ある者の子ら」とは、御使いのことを指していると考えられています。
天において、創造主のみわざを御使いたちがほめたたえるように促しています。
「力ある者の子らよ。主に帰せよ。栄光と力とを主に帰せよ。」
また、2節では、地上の祭司たちが、創造主を礼拝し賛美するように促しています。「御名の栄光を、主に帰せよ。聖なる飾り物を着けて主にひれ伏せ。」
3節~9節では、「主の声」が7回も出てきます。「主の声」とは「雷鳴」のことを指しているようです。創造主の偉大さ、威厳、力を表しています。「主の声は、
水の上にあり」、「主の声は、力強く」、「主の声は、威厳がある」、「主の声は、杉の木を引き裂く」、「主の声は、火の炎を、ひらめかせる」、「主の声は、荒野をゆすぶり」、「主の声は、雌鹿に産みの苦しみをさせ、大森林を裸にする」。
9節の「その宮」とは天のことであり、御使いたちが「栄光」と大合唱している様子を言い表しているようです。「その宮で、すべてのものが、『栄光』と言う」。
10節~11節は、主なる神の威厳と恵みに満ちた王としての姿を歌っています。
「主は、大洪水のときに御座に着かれた。まことに、主は、とこしえに王として
御座に着いておられる。主は、ご自身の民に力をお与えになる。主は、平安をもって、ご自身の民を祝福される」。
今日の聖書個所から教えられることは、創造主は力強く偉大な方ですが、神の民にとっては慰めと力と平安をもって祝福される神であり、真に頼りになる神様です。私たちは弱く、脆い被造物です。しかし、創造主なる神の作品です。そして、創造主は私たち一人一人を愛し、大切に思われています。私たちが独りぼっちになったように感じたときも、「わたしはあなたと共にいる。私は決してあなたを見捨てない」そして、主は言われます。「あなたの重荷をわたしに委ねなさい。そうすれば、あなたの心に安らぎが来ます。」
清宣教師