表題の「ゆりの花」の調べに合わせて、と記されています。「ゆりの花」の調べは、詩篇60篇、69篇、80篇にも記されています。そして、「愛の歌」が、この詩篇45篇の題名です。この詩篇45篇は、イスラエルの王と異邦人の王女との結婚を祝う祝婚歌です。同時に、将来、起こるキリストとキリストの花嫁である教会との結婚の祝婚歌です(黙示録19章6節―8節参照)。2節~9節は王に対する賛歌、なお、6節と7節は、へブル人への手紙1章8節、9節に引用されており、キリストの復活において、このみことばが成就したと言われています。「御子については、こう言われます。『神よ。あなたの御座は世々限りなく、あなたの御国の杖こそ、まっすぐな杖です。あなたは義を愛し、不正を憎まれます。それゆえ、神よ。あなたの神は、あふれるばかりの喜びの油を、あなたとともに立つ者にまして、あなたに注ぎなさいました』」。聖書(旧約聖書)は、イエス・キリストを証しする書物です。10節~15節は異国の花嫁に対する賛歌と勧めと祝福です。この45篇の冒頭で、「私の心はすばらしいことばでわき立っている」と作者は歌っています。新約時代に生きている私たちクリスチャンのことばに置き換えると、「キリストを思う時、聖霊ご自身によって私の心は沸騰し、内側から賛美がほとばしり出ます」ということになるでしょう。
今日の聖書箇所から教えられることは、私たちもまた、きょう、地に属する者としてではなく、天に属する者として、救い主キリストを思いつつ、思いっきり、心の中で賛美しつつ、それぞれの任務(仕事、家事、育児、介護・・・など)を果たしましょう。先のことをあれこれ考えて心配に押しつぶされそうになる時があります。それは悪しき者からくる偽りです。いつもイエス様は共におられます。いつでもどこでもイエス様は共におられます。これが真実です。悪しき者は、偽りをもって攻撃してきます。ですから、「イエス様はいつも私と共におられます」と口で告白して、悪しき者の計略を打ち砕きましょう。御霊によって平安を満喫しましょう!
清宣教師