今日の詩篇は、46篇に始まり、48篇で終わる連続している歌と考えられています。48篇は、直接的には、神の都シオンの喜びが主題となっており、都の安全が実証された喜び、そして、この安全が永遠に続くようにとの祈りとなっています。1節―3節は、シオンは大王の都であるという喜びの表明です。2節の「高嶺の麗しさ」とありますが、エルサレムは海抜750メートルの高さにありますが、3つの丘からなっています。その北の端の丘(2節)に神殿があります。その西側の丘がシオンの丘です。北の端の丘とは近づきがたく神秘的な場所となっています。そこに大王が住まわれているというのです。3節の宮殿とは、神殿のことを指しています。4節―8節は、シオンが大王の都であることを実証する実例が宣べられています。4節の王たちとは、アッシリアの王や高官たちを指していると考えられています。7節の「タルシシュの船」とありますが、文字通りにはスペイン南西の国の船となりますが、ここでは、強大な軍事力を表す比喩として用いられていると思われます。8節で、「聞いた通りをそのまま見た」と記されていますが、これは過去の歴史的な救いの出来事が、実証されたということを言っています。9節―11節は、都の過去と未来について述べています。過去の主の恵みを思い起こし、偉大な神の御名は地の果てに及んでいると確信して、賛美しています。11節の「ユダの娘」とは、イスラエル南部の町や村々のことを指しています。外国の侵略を受けやすいこの地域が、主のさばきの御手によって守られることは、イスラエル全体に平和が満ちることであると述べています。12節―14節は、都の記録です。12節と13節の「巡り、歩き、数えよ、心を留めよ」とは、アッシリヤの軍勢による侵略のあとを、記憶し、主が守られたことを心に刻み、子々孫々にそのことを伝えるようにとの勧めであると思われます。14節の告白こそ、代々限りなく覚えられるべきメッセージです。「この方こそまさしく神。世々限りなくわれらの神であられる。」そして、このお方こそ、「私たちをとこしえに導かれる」神です。
今日の聖書箇所から教えられることは、私たちも、過去において、主の恵みによって救われたことを思い起こし、未来においても、私たちを御国の相続人としてイエス様が迎えて下さることを思い起こすなら、今日もまた、私たちと共に、主の恵みがあることを確信できます。私たちは、主によって代価を払って買い取られた者、神の息子、神の娘たちです。「この方こそまさしく神。世々限りなくわれらの神であられる。神は私たちをとこしえに導かれる。」アーメン。
さて、1911年12月14日、ノルウェーの探検家・アムンゼンと隊員4人が人類で初めて南極点に到達しました。主は彼らを様々な困難の中から守ってくださいました。主は、私たちをも導き、守ってくださいます。
清宣教師