詩篇100篇は、賛美の詩篇です。「真の賛美歌」と名づけた人もいます。内容的には、「賛美の呼びかけ」と「その理由」というパターンが、二度、繰り返されています。1節~2節は、礼拝への招きです。「喜びの声」とは、直訳では「大声で叫べ」という意味です。「喜びの声をもって」とは、創造主であり、救い主である神を礼拝するキリスト教の特徴は、喜びです。「造られた喜び」と「救われた喜び」に満ちあふれた礼拝です。礼拝も奉仕も、感謝と喜びをもって捧げられるときに、主の栄光が表されます。3節は、私たちは、主にあって造られた者であり、主の所有物である。4節は、それ故に、感謝しつつ、賛美しつつ、主の前に近づくのです。5節は、すべての感謝と賛美の源は、主の慈しみ、主の恵みの豊かさにある。まさに、表題にあるように、「感謝の賛歌」です。3千年の時を超えて、創造主を礼拝する民として、深い共感をもって賛美するものです。
今日の聖書箇所から教えられることは、1節の「大声で叫べ」ですが、英語の聖書では、make a joyful noise (メイク ア ジョイフル ノイズ)となっています。最後のノイズとは、ふつう、雑音のことです。つまり、机を叩いたり、ドラムを叩いたり、物音をたてて、主への感謝を表すことです。ここでは、静寂ではなく、グレゴリー聖歌のような和音でもなく、うるさい大声や物音で賛美することが勧められています。もちろん、聖書の他の個所では、静寂やグレゴリー聖歌のようなハーモニーをも重視しています。つまり、賛美のあり方に関しては、柔軟性が求められています。土台は、自発的にほとばしる喜びです。きょう、自分のやり方で、主への感謝と喜びを表現しましょう。元気な人なら、飛び上がって主を賛美するのも、ひとつの方法です。新型コロナの影響で、しばらくの間、私たちは大きな叫びや声をあげることが出来ない状況に置かれています。その分、どうぞ、ご自宅で思う存分、大きな声で賛美してみてください。あるいは大きな振付をしながら、踊ってみてください。
今年は10月に、創造賛美フェスティバルを計画しています。新型コロナの季節が過ぎて、賛美の季節が来たときに、会衆一同で、思いっきり、喜びと感謝の声を上げて、創造主なる神を賛美する企画です。高奈美香さんの賛美、横山隆先生のメシヤニック賛美、久保真穂さんの賛美ダンスなどが計画されています。その時を期待して祈りつつ、待ち望みましょう。清宣教師