ユダヤ教では、過ぎ越しの祭の食前と食後に歌われる詩篇として用いられています。内容的には、天におられる神が、地上の弱い者、貧しい者たちの世話をして下さることへの感謝の歌です。
1節~4節は、天におられる全世界の主に、全世界の民よ、つねに賛美を捧げよ、との呼びかけです。「日の昇る所」とは日本の国を含んでいますね。「ハレルヤ。主のしもべたちよ。ほめたたえよ。主の御名をほめたたえよ。今よりとこしえまで、主の御名はほめられよ。日の上る所から沈む所まで、主の御名がほめたたえられるように。主はすべての国々の上に高くいまし、その栄光は天の上にある」。
5節~6節は、いと高き天において、もろもろの天使たちに仕えられている神が、身を低くして地に住む民を配慮されている、そのことへの賛美です。「だれが、われらの神、主のようであろうか。主は高い御位に座し、身を低くして天と地をご覧になる」。
7節~9節は、主のあわれみと謙遜の実例をあげて賛美しています。9節は、ハンナを例として、イスラエルの民への主のあわれみと祝福を感謝しています。「主は、弱い者をちりから起こし、貧しい人をあくたから引き上げ、彼らを、君主たちとともに、御民の君主たちとともに、王座に着かせられる。主は子を産まない女を、子をもって喜ぶ母として家に住まわせる。ハレルヤ」。全体として、神の崇高さと弱く低い人々に対する主の憐み、恵みとがひとつとなって告白されています。天における主の崇高さは、地上での人に対するあわれみと恵みによって示されています。
今日の聖書箇所から教えられることは、「日の上る所から沈む所まで、主の御名がほめたたえられるように」(3節)と記されている御言葉です。いよいよ、日本の国が霊的な束縛から解放される時、日本の国が、創造主を知り、創造主を礼拝する民へと変えられることを期待して、心に描いて、共に祈っていきましょう。
清宣教師