詩篇121篇も、都上りの歌です。巡礼に出ようとする出立の歌であると考えられています。
この詩篇121篇には、「守る」ということばが6回(3,4,5,7,7,8節)も出てきます。それだけ、危険が多いことを表しています。その中で、助けを与え、守って下さるのは、天地を創造されたお方であることが強調されています。
「私は山に向かって目を上げる。私の助けはどこから来るのか。私の助けは主から来る。天地を造られたお方から」。1節~2節は、巡礼者の不安と信仰です。
「主はあなたの足をよろけさせずあなたを守る方はまどろむこともない。見よイスラエルを守る方はまどろむこともなく眠ることもない。主はあなたを守る方・・・主はすべてのわざわいからあなたを守りあなたのたましいを守られる。主はあなたを行くにも帰るにも今よりとこしえまでも守られる。」。
3節~8節は、励ましと祝福の祈りです。巡礼者を送り出す者が、巡礼者たちの出発において祈った祝福のことばであると、考えられます。
その当時、巡礼の旅には、危険がつきものでした。盗賊や強盗の難、暴風や洪水などの難、病気や怪我の難など、長い旅路の間には、いろいろな危険がありました。それらの危険な道中にもかかわらず、巡礼者たちは、エルサレムの神殿を目指して出発したのです。そして、その背後に、見送る者たちの祈りと願いがありました。それは巡礼者の道中の無事と、無事に帰郷できるように、との祈りでした。
今日の聖書箇所から教えられることは、私たちも、天国を目指す旅人です。この地上の旅路においては、多くの難があります。しかし、創造主が守って下さいます。今日のみことばによって、お互いに励まし合いましょう。「私の助けは、天地を造られた主から来る!」。
今日も、賛美しながら、出発しましょう。
♪主が共におられるから、何も思い煩ないで、あらゆる場合に感謝をもって祈ろう!
あなたと歩む日々は、揺るがされることがない。
あなたが、わたしの手をとって歩いてくださる!
(西多賀教会オリジナル賛美:あなたと歩む日々より)
清宣教師