きょうの詩篇も、「ハレルヤ」に始まり、「ハレルヤ」で終わります。きのうの詩篇146篇から150篇まで、同じスタイルです。それで、詩篇146篇から150篇までを「ハレルヤ詩篇」という名前で呼んでいます。ハレルヤとは、ヘブル語で、ハレル(賛美せよ)とヤ(ヤハウェの短縮形、つまり、主の御名の短縮形です)が結合したもので、「主を賛美せよ」という意味です。詩篇146篇の1節の後半で、「主をほめたたえよ。」と記されていますが、これは、ヤハウェを短縮しないで表現したものです。「主をほめたたえよ」を短縮した形が、ハレルヤです。「ハレルヤ。まことに、われらの神にほめ歌を歌うのは良い。まことに楽しく、賛美は麗しい」(1節)。賛美は良いもの、楽しい、麗しいもの。1節―6節は、離散した民を集める主、7節―11節は、必要を満たされる主、12節―20節はみことばを送られる主という内容になっています。時代背景は、ユダの民がバビロン捕囚となり、やがて、ペルシャのクロス王により、エルサレム帰還を許可する勅令が出て、ネヘミヤなどがエルサレムの城壁を築きなおした紀元前445年ころと考えられています。今日の詩篇も、とくに説明を要する個所はないようですね。「主は心の打ち砕かれた者をいやし彼らの傷を包む。 主は星の数を数え、そのすべてに名をつける。 われらの主は偉大であり、力に富み、その英知は測りがたい。 主は心の貧しい者をささえ、悪者を地面に引き降ろす。」。宇宙を創造され、無数ともいえる星々を造られた偉大なお方でありながら貧しい者の存在をも心に留められるお方です。そして、その力をもって、「神は雲で天をおおい、地のために雨を備え、また、山々に草を生えさせ、 獣に、また、鳴く烏の子に食物を与える方。」です。主は全能の偉大な力を用いて、獣や野鳥の食物の事までも気を配って下さるお方です。主は争いを好まれず、「主は、あなたの地境に平和を置き、最良の小麦であなたを満たされる」。ひとりひとりの必要なものを満たしてくださり、地境を越えて敵対することがないように配慮されるお方です。私たちの主をほめたたえます。
今日の聖書箇所から教えられることは、創造主を知る事こそ、私たちの人生の揺るぎない土台を築くことです。大いなる創造主のみわざを覚えつつ、具体的にひとつひとつのみわざを感謝し、賛美しましょう。
今日も、東京都立科学技術高校で、清宣教師が「米・稲・水田の知られざる長所」というテーマで語ります。これを受講した生徒たちが、創造主の作品の素晴らしさに気づいて、これからも自然の中で起こるひとつひとつのことについて、深い関心をもって探求する心が与えられますように、また、創造主の存在に気づくことが出来ますように、そして「若いうちに、あなたの創造主を覚えなさい」という聖書のみことばが受講生の皆さんの上に実現しますように、お祈りをお願いいたします。
清宣教師