23章は、「オホラ」と「オホリバ」の姉妹が出てきます。あまりに性的な描写が露骨であって、読むのが嫌になると思います。でもそれほど問題の深刻さを表していると感じます。「オホラ]とは、サマリヤを首都とした北イスラエルをさしています。「オホリバ」はエルサレムを首都とした南ユダ王国をさしています。
1節―10節は、北イスラエルの淫行とその刑罰、11節―35節は、南ユダの淫行とその刑罰、36節―49節は、両者の罪の告発と宣告です。このなかで淫行として表現されるのは偶像礼拝のことです。主と主の契約の民は、霊的に婚姻関係にあるものでした。ですから、淫行とは、主の契約の民が、主なる神以外の偶像の神々を礼拝する行為です。それと共に、主の契約の民は、主の庇護のもとに守られるものでした。ところが、アッシリアやエジプトやバビロンなど、目に見える強国により頼み軍事同盟を結ぶことは、やはり、主に対する淫行であったのです。
私たちはクリスチャンと呼ばれています。もともと、キリストに属する者という意味です。クリスチャンが世と世にあるものを愛するなら、ここで言われているオホラやオホリバのような存在となってしまいます。私たちは、信仰の創始者であり完成者であるイエスから目を離さないように、というアドバイスを受けています。気付いたら、その都度、イエス様に心を捧げましょう。
ところで話題は変わりますが、オランダの科学者アントン・ファン・ルーエンフーク(1632―1723年)は、顕微鏡の設計と組み立てに数年の歳月を費やしました。そして、とうとう今から345年前の今日、1677年10月9日、顕微鏡を使って「小動物(現代では微生物とよぶ)」を発見したと手紙にかいています。なにごとも、最初は個人の情熱と飽くなき探求心による努力の結果、それを受け継ぐ人が現れて、新しい科学の分野が開かれてきました。
みなさんが、創造主によって導かれ、今日も新しい感動と発見に導かれますように、そして、新しい感動と発見に導かれたら、ぜひ、ノートに記録し、また、兄弟姉妹に分かちあってください。それが、ある人には癒しともたらし、ある人には解放をもたらし、ある人には生きる力をあたえる可能性があります。主の祝福がありますように!!
清宣教師