今日の30章の1節―19節は第3の預言、20節―26節が第4の預言です。第3の預言では、バビロンの王ネブカデレザルの手によってエジプトは破壊され、ノフ(13節)、パテロス、ツォアン、ノ(テーベ)(14節)、オン(17節)などの美しさを誇ったエジプトの町々がバビロン軍によって荒らされて見る影もなくなることが預言されています。この預言は日付がないので、28章の第2の預言と同じ時期と考えられます。そうすると、ネブカデレザルのエジプト遠征の3年前となる。この時期はエジプトの同盟国(クシュ、プテ、ルデ、アラビヤ全体、クブなどの同盟国、30章5節参照)にとってエジプトが倒れて攻撃が自分たちのところに及ぶなどとは考えられなかった時期です。エジプトは軍事力でも、経済力でも、人口でも、他に抜きんでていたからです。しかし、すでに破滅の日は近づいていたのです。
20節―24節の第4の預言は、第3の預言よりずっと前に語られたものであり、内容的には、主がエジプトの腕を砕くので、エジプトはネブカデレザルに簡単に倒されるという内容です。パロの腕が砕かれるという預言(21節)が最初に成就したのは、紀元前605年、ユーフラテス河畔に駐屯していたエジプト王パロ・ネコの軍勢がネブカデレザルに打ち破られた時でした。それ以後、エジプトは急激に国力が後退しました。それゆえに、バビロンのネブカデレザルは、容易に、エジプトを攻めることができるようになったのです(25節)。
このように、エゼキエルが語った預言は、文字通り、成就しました。主のみことばは信頼できる、私たちの人生の指針です。
ところで、今日の主日礼拝のメッセージは、英国の創造論宣教師のアンディ・マッキントッシュ博士です。「創造・なぜ重要なのでしょう?」という、私たちの教会にとってとても大事な真理を解き明かしてくださいます。なかなか、こういう機会がないので、直接の参加、あるいはオンラインでの参加、いずれかの方法で参加されることをお勧めします。創造主の栄光を垣間見る時間となりますように!!
清宣教師