今日はヨナ書の2章です。ある注解者は、この2章の表題を「賛美の詩」と名付けました。
ヨナは主の御言葉をニネベの人たちに伝えよ、という主の命令を嫌い、ニネベと反対の方向に行きました。ガテ・へフェルの山村から、地中海の港町ヨッパに下って行きました。そして、そこで船にのり、その船底に下って行きました。そして、海に投げ込まれ、海の底まで下って行きました。ヨナは、主が備えられた大きな魚の腹の中にいましたが、主に願い、救いの確信を得ました。「救いは主のものです」(9節)。2章は、実際にはまだ陸地に戻ったわけではありませんが、ヨナが主の救いに対する確信と感謝を歌に詠んだものです。
6節ですが、「かんぬき」は扉を閉めるものです。ですから、「地のかんぬきが、いつまでも私の上にある」とは、ヨブが、よみの中に閉じ込めらていることを意味しています。そして、主は、墓の穴(6節)から救い出してくださるのです。神に背を向けたヨブは、山地から低地へ、さらに、船の船底へ、そして、海の底へと落ちていきました。しかし、このようなヨブをも、主は助け出してくださいました。ところで、これはイエス様の死と復活を予表する出来事でした。三日三晩(1章17節)、ヨナは、腹の中(よみ)にいました。へブル的な表現で三日とは、最初の日を1日目と数えます。例えば、きょうから三日目とは、木曜日、金曜日、土曜日で、土曜日が三日目となります。現代の私たちは、3日目と言えば、今日を除いて金曜日、土曜日、日曜日となり、日曜日が三日目となります。数え方の違いがありますので、注意が必要です。イエス様は、金曜日の夕方から日曜日の早朝まで墓に葬られましたが、三日目、つまり日曜日の朝に復活されました。
ヨナは、山から浜辺へ、船の上から船底へ、そして、さらに海の底へと下って行きました。それは主への反抗の道でした。しかし、神の御子・イエス様は、父なる神への服従のゆえに、みずからすすんで、天の御座から地上へと降りて来られました。そして、十字架につけられて、墓に葬られて、よみの世界にくだりました。それから三日目に、誰も打ち破ったことがない「よみの扉」を打ち砕き、復活されたのです。それは、わたしたちの救いの道を開かれるためでした。主に感謝します。
清宣教師