最後に、大声で「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」と叫ばれました。これは詩篇に予告された叫びでした。イエス様は全人類の代表として、この叫びを父なる神に叫ばれたのです。そして、最後にもう一度大声で叫び、息を引き取られたのでした。4つの福音書を調べてみますと、イエス様は十字架の上で、7つのことばを語られたことが知られています。イエスが息を引き取られた時、エルサレムの神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けました。このことはイエス様の十字架の贖いの死が、至聖所(神の臨在の場所)と聖所(祭司たちが礼拝を捧げる場所)を隔てる仕切りの幕が取り除かれて、贖われた人々が聖なる神の臨在の前に出ることが許されたことを象徴する出来事でした。こうして、眠っていた聖徒たちの一部の人たちが、復活したのでした。これらのすべての出来事を現場の処刑の責任者として見ていたローマの百人隊長と見張りをしていた者たちは、恐れを感じ、「この方はまことに神の子であった」と告白したのです。
4.イエスの埋葬(57節~66節):夕方になり、ユダヤ人のサンヘドリンの議会の議員でもあったアリマタヤのヨセフという者が、イエス様の遺体を引き取りたいと、総督ピラトに申し出ました。そこで、ピラトは遺体を引き渡すことを許可したので、アリマタヤのヨセフは、近くにある新しい墓に、イエス様の遺体を葬りました。ピラトは、祭司長たちの要請で、ローマの兵士たちを派遣して、イエスを葬った墓の入り口の石に封印をして番をさせ、誰も墓の遺体を取り出すことが出来ないように処置しました。こうして、夕が来て、安息日を迎えました。以上です。
今日も、次のことばを心に留めましょう。「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。(へブル人への手紙12章2節)」。
主は、あなたのために全てのことを働かせて益としてくださいます!