さて、週の初めの日(今の日曜日)の早朝、女たちがあらかじめイエス様の遺体を保存するために準備しておいた香料をもって墓に急ぎました。それにしても気がかりだったのは、墓の入り口をふさいでいる石でした。女たちの力ではとても動かせるものではありません。しかし、墓についてみると、すでに、入り口の石がわきに転がしてありました。今度は、誰が転がしたのか、イエス様の遺体は大丈夫なのか、別の心配がやってきました。そして、墓の中に入ってみると、果たして心配が的中してしまいました。イエス様のご遺体がないのです。そこで、女たちが途方にくれていると、ふたりの天使が現れて、イエス様がよみがえられたこと、また、それは預言通りであったことを告げました。それで女たちは、生前のイエス様の預言を思い出しました。そこで、墓から戻って11人の弟子たちに報告しました。
ところが最初、使徒たちは女たちの話を信用しませんでした。ただ、ペテロは走って墓に向かいました。ちょうどその頃、二人の弟子たちがエルサレムからエマオという村に行く途中のことでした。このエマオ村への出来事を詳しく書いているのは、このルカの福音書だけです。この場面を描いた「エマオの途上」という絵が有名です。さて、ひとりはクレオパという弟子で、もう一人の名は不明です。二人の弟子たちが、エルサレムで起こったイエスの十字架による処刑は、二人の弟子たちにとって絶望のどん底へと突き落とす出来事でした。メシヤとして信じていたイエス様が死刑に処せられたのです。ふたりは暗い顔つきで歩いていました。そこに旅人の姿をしたイエス様が近づいてこられ、二人と会話をされました。二人との会話から、彼らの絶望の原因を聞きだされました。そして、イエス様は、それらの出来事は偶然ではなく、キリストは、必ず、そのような十字架の犠牲を通して復活の栄光に入ること、そして、それは聖書(旧約)全体の中にすでに啓示されていることを示されました(26節、27節)。そのとき、弟子たちの心の中で、再び信仰の熱い火が燃え上がりました(32節)。さらに夕暮れになり、食卓に着いたとき、イエス様は二人の弟子たちに対して、ご自分を現わされました。
二人はエルサレムに引き返して、11弟子に、すべてのことを報告しました。それらの報告会の真ん中に、復活されたイエス様が突然、姿を現されました。驚き、取り乱す弟子たちでしたが、イエス様は弟子たちを落ち着かせるため、「わたしの手や足を見なさい。触ってみなさい。幽霊ならこんな骨や肉はありません」と言われました。そして、彼らの前で焼いた魚まで召しあがられました。さらに、モーセの律法と預言者と詩篇とに書いてあることは全部成就するということを、聖書のみことばを通して、詳しく解説されました。「モーセの律法」と「預言者」と「詩篇」とは、当時の旧約聖書全体を3つに分類する場合の表現でした。つまり、旧約聖書全体が、イエスの苦難と復活を予告していたことを詳しく解説されたのです。これで、弟子たちはみな、信仰の確信を与えられたのです。そして、彼らはキリストの復活の証人として召されました。イエス様は、最後に、ベタニヤまで弟子たちを連れていき、別れを告げられました。
今日の個所は、私が西多賀教会の牧師として召された47歳の時、主が私の使命を啓示してくださった個所です。それは「聖書全体からイエス様のことを解き明かす」というミニストリーでした。それで、始めの22年間(牧師在職中)は、早天礼拝で1日1章づつ、聖書全体(1187章)を3年3か月で解き明かす働きでした。そのあとは創造論宣教師となりましたが、自分に与えられているミニストリーとして、メールや教会のホームページで1日1章を配信し続けています。
主の御霊は、私たちのうちに豊かな御霊の実を結ばせてくださいます!
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