ヨハネの福音書16章です。イエスは、弟子たちが躓くことがないようにと、あらかじめ、弟子たちがこの世から憎まれることを予告しました。弟子たちはイエスの殉教の死の予告について聞いただけでなく、あまりにも厳しい出来事が自分たちを待ち構えていることを知り、心が悲しみでいっぱいになりました(1節~6節)。今までは主が共にいて下さいましたが、今回は、主が自分たちを去って行かれるというのですから。それで、イエスは、弟子たちに対して、「わたしが去っていくことは、あなたがたにとって益なのです」と語り、その理由として、イエスが御父のもとへ帰ることにより、もうひとりの助け主(主の御霊)が弟子たちのところに遣わされるからである、と理由を述べています。そして御霊は、①イエスを神の子と信じないことが罪であることを明らかにされる、②イエスご自身が義であることを世に認めさせる、③イエスは世の支配者の手で裁かれたように見えるが、イエスの復活により、逆に、この世の君が裁かれたことを明らかにする(8節~11節)。さらに、御霊は、弟子たちを御子イエスに関する、すべての真理を知ることが出来るように導かれることを約束されました(13節~15節)。
イエスはこのあと、逮捕され、翌日には十字架に掛けられ、葬られます。それでイエスは弟子たちに対してあらかじめ、あなたがたは泣き、嘆き悲しむけれでも、あなたがたの悲しみは喜びに変わると約束され、さらにイエスは復活されて、再び、弟子たちに会うと約束されました(16節~22節)。それから、ご自分の使命を解き明かされました。これらのことを話したのは、弟子たちが艱難の中にあっても、主の復活の勝利を胸に、世に対して勇敢に立ち向かうことができるようにとのご配慮でした。そして、イエスにあって、平安をもつように勧めました(23節~33節)。
今日は、もうひとりの助け主、聖霊様のお働きについて記されていました。聖霊様は私たちの助け主です。原語のギリシャ語では、パラクレイトスです。パラは、そばにという意味です。いつも、そばにいて弁護して下さる弁護士という意味でもあります。また、いつでも、対面して、助言してくださるカウンセラーという意味もあります。聖霊様は、わたしたちにとって、大事なお方です。また、聖霊様は、神を認めない世に対して、罪について、義について、さばきについて、その誤りを認めさせてくださるお方です。私たちが、世の人に、救いの福音や証、また、真理を分かち合おうとする時、聖霊様が共にいて下さり、世の人の心に届いてくださることが必要です。そして、また、私たちをすべての真理に導いてくださるお方です。天の御国のこどもである私たちを、天の御国の真理に導いてくださるお方です。聖霊なる神様、私たちを真理に導き入れてください。私たちはひとりぼっちではありません。聖霊様が共にいてくださいます。「真理の御霊が来ると、あなたがたを全ての真理に導き入れます」。今日、問題解決の助言を聖霊様からいただきましょう。
主は真実なお方です。主の約束は、必ず、成就します!