クリスマス・キャンドル・ライトの集会が続きますが、天候が守られて、お誘いしている方々も元気に参加できますように、お祈りいたします。きょうは、金曜日、この1週間も忙しく過ごされた皆様の上に、主の御力が注がれますように、皆様の体力や免疫力が増し加えられてノロウイルスやインフルエンザから守られますように、お祈りしています。
さて、2章4節までは、1章の後半からの続きの部分で、コリント訪問の件で、あらかじめ示したとおりには実行できなかった理由について弁明しています。それは、パウロの心変わりによるものではなく、コリントの教会への一貫した愛からでたものでした。
5節―11節では、コリントの教会で、重大な罪を犯して、教会から戒規処分をうけた人に対する教会のあるべき姿を示しています。重大な罪を犯した結果、戒規処分を受けたのですが、彼らが罪を悔い改めた今は、むしろ、愛をもって受け入れるように勧めています。そうでないと、彼らはサタンの誘惑で、教会に対して敵対する者となり、サタンの餌食になってしまうかも知れないのです(11節)。もともと、戒規処分は、教会の秩序や純潔の維持のためですが、同時に、本人の悔い改めを通して、本人の霊的な回復をはかるという目的があります。その本来の目的を忘れないで、過剰な裁きをすることなく、赦し、慰め、教会のからだの一員として、あるべき自分の居場所に復帰できるようにフォローすることです(7節、8節)。
さて、2章12節からは、いよいよ、本題に入ります。そして、6章10節まで、ひとつのテーマについて記しています。それは、「パウロの使徒としての務め」というテーマです。まず、2章12節―17節では、パウロは、涙ながらに書いた手紙(2章4節)のことを取り上げています。その内容は非常に厳しいもので、コリント教会の人たちを悲しまる内容の手紙でした(7章8節参照)。それに対するコリントの教会の人たちの反応を、一日も早く知りたいパウロでした。それで、2章12節に記したように、パウロはトロアスに向かいました。そこで、福音の門はひらかれたのですが、それにもかかわらず、パウロの心には平安がありませんでした(13節)。コリント教会の状況を報告するテトスと会えなかったからです。それで、トロアスからマケドニヤへ向かいました(13節)。そこで、パウロはテトスに会うことが出来ました。そして、コリント教会の反応について報告を受けました。それは、とても喜ばしい報告でした。その時の状況が7章5節―16節に記されています。つまり、こうなります。2章13節で、「兄弟テトスに会えなかったので、心に安らぎがなく、そこの人々に別れを告げて、マケドニヤへ向かいました。」7章5節では「マケドニヤに着いたとき、私たちの身には少しの安らぎもなく・・・」となっています。つまり、この間の2章14節~7章4節までは、割り込みの文章、挿入部分ということが出来ます。パウロは、2章13節あたりまで、手紙を書いているうちに、心の中に熱い思いが湧いてきて、次から次へと、心の中に湧いてきた思いを記したものと思われます。そのような思いこそ、パウロが日ごろから、最も大事なこととして考えていた事柄であると推測されます。
まず、2章14節―2章17節ですが、自分たちはキリストの勝利を祝う凱旋行進のなかで、凱旋将軍キリストの兵士として戦い抜いた誉れあるものに例えていると考えられていますが、もうひとつの解釈もあります。それは将軍キリストの分捕り物としての奴隷として行進しているという解釈です。サタンの支配に対してキリストともに戦いを挑んだ兵士として、あるいは、サタンの支配から解放され、いまや自由の身となった奴隷ということで、いずれにしても、サタンに対するキリストの勝利を証しするものとして描かれています。大事なことは、14節にしるされているように、「至る所で私たちを通して、キリストを知る知識のかおりを放ってくださいます。」ということです。このかおりは、ある人にとっては死のかおりですが、ある人にとっては、いのちのかおりです(16節)。このような大事な使命を与えられていることに、パウロは感動し、コリントの教会の人たち、ひいては、私たちに、その役割の重みを伝えているのです。だから、世の人に受け入れられるために、福音に混ぜ物をして宣教するようなことはせずに、まっすぐに、福音をキリストにあって語るのです(17節)。
明日は、美田園北の集会所でクリスマス・キャンドル・ライトがあります。福音に混ぜ物をすることなく、まっすぐに、語りたいと思います。愛と勇気をもって語ることができるように、聖霊様が参加者一人一人の心に、福音を受け入れる心を備えて下さいますように、お祈りください。感謝します。
清宣教師
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