新型コロナウィルスに関する祈りの参考資料(6)(2020年6月14日)

今回は第6号です。聖書の理解を深め、また、霊的成長を目指して祈りの課題を更新してみました。6月2日のMDKでは、ある牧師先生から、この祈りの参考資料を見て、ご夫婦でお祈りしていますとのお礼の言葉を頂きました。

 

1.私たちは神の国にいる:川端光生先生のメッセージから:

今、新型コロナウィルスで重苦しい空気が世界中を覆っていますが、それでも私たちは変わらず神の国の中に生きています。先が見えない不安や恐れの中で今だけを見るのではなく、神の国の視点で事態を見渡し、3か月後、  半年後、1年後を見極めていくことが大切だと思います。それで、川端先生は、私たちが神の国の中にいる現実を 確信できるように、詩篇57篇を読むように勧めています。そこには、「滅ぼすな」の調べに合わせて。ダビデのミクタム。 ダビデがサウルからのがれて洞窟にいたときに、という表題が記されています。かつてダビデ王がまだ王に即位する前の出来事ですが、猜疑心が強いサウル王に命を狙われていました。そのとき、ダビデはサウル王の精鋭部隊3千に追い詰められてエン・ゲディの洞窟の中に隠れました。その絶体絶命の中、ダビデ王は主に向かって叫びます。

神よ。私をあわれんでください。私をあわれんでください。私のたましいはあなたに身を避けていますから。まことに、滅びが過ぎ去るまで、私は御翼の陰に身を避けます。まさに切羽詰まった叫びです。この「御翼」はヘブライ語で 「カナフ」と言い、「覆い」という意味があります。「御翼の陰」に,身を寄せたダビデの叫びは、次第に確信と賛美に 代わっていきます。やがて、「神よ。私の心はゆるぎません。私の心はゆるぎません。私は歌い、ほめ歌を歌いま   しょう。」という宣言に代わります。洞窟の中で主と1対1で向き合っていたのが、す。「主よ。私は国々の民の中  にあって、あなたに感謝し、国民の中にあって、あなたにほめ歌を歌いましょう」と、賛美するうちに諸国民の中に飛び出していきます。そして最後には、「あなたの恵みは大きく、天にまで及び、あなたのまことは雲にまで及ぶからです。神よ。あなたが、天であがめられ、あなたの栄光が、全世界であがめられますように。」と、ダビデはまるで天にまで 飛び上がり、全世界を視野に入れて歌っています。このように、ダビデの詩篇は、泥沼に落ち込んで、もがくような叫び声から始まり、最後はいつも余裕をもって主をほめたたえます。この時ダビデはまだ王ではありませんが、王の視点から全イスラエルと全世界に向けて「主をよめたたえよ」と歌い終わります。しかし現実には「エン・ゲディの洞窟」の暗がりの中にいるのです。・・・逃げ場のない洞窟に、神の国が臨んでいたのです。ダビデは神の国の視点で、小さく非力な自分を客観的に見る余裕を見せており、その余裕がダビデを救いました。

 

2.イエスの血潮を宣言する祈り:

いま、この世界は、神の国とサタンの国の戦いの中にあります。神の国は神様の御性質が現れている世界です。つまり、神の恵みの支配が及び、神の愛と義、全能の力、そして神の御栄光が曇りなく現れているところです。逆に、サタンの国は、罪と死の原理で、闇の力が支配する国です。いま、私たちは、まさに、新型コロナウィルスの影響で、世界中が死の恐怖と生活の不安などの闇の力によって支配されていることを実感しております。私自身、暗闇の力に襲われました。そのような状況の中で、暗闇の支配から脱出し、光の支配する神の国へと導かれた祈りがありました。ここで紹介する、イエスの血潮を宣言する祈りです。暗闇の力を感じましたら、皆様も実行されることをお勧めします。

1.イエス様の血潮はサタンの支配から私を救い出しました。

2.イエス様の血潮は全ての呪いから私を贖いました。

3.イエス様の血潮は私のために永遠の契約を成し遂げてくださいました。

4.イエス様の血潮は私を父なる神、すべての人々、すべての被造物と和解させ、平安をくださいました。

5.イエス様の血潮は私のすべての罪を赦してくださいました。

6.イエス様の血潮はすべての罪から私をきよめます。

7.イエス様の血潮は罪に定める全てのことから私を弁護し、私に敵対するサタンの訴えを無効化し、今まで一度も罪

を犯さなかったかのように私を義と認められます。

8.イエス様の血潮は主のものとするために私をきよめ、主に献身する者として私を聖別します。

9.イエス様の血潮は死んだ行いから私の良心をきよめ、生ける神に仕えることができるようにされました。

10.イエス様の血潮は聖なる神に仕えるために、私をまことの聖所に入らせます。

11.イエス様の血潮は私がサタンとその全ての力に打ち勝つようにさせます。

12.イエス様の血潮は私の永遠に続く喜びの源です。

*Dr. Alef Meshrekyの霊的渇望の中から生まれた祈りです。すべて聖句の裏付けがあります(2018年7月発行)。

3.証し:新型コロナウィルスの影響のもと、同刻祈祷の恵み(柳津真紀子姉):

私たちの教会では、毎日3時と9時に同刻祈祷をしています。きっかけは、高橋清宣教師の働きの祝福と守りを、宣教応援チームで祈り始めたことでした。その後、コロナ禍に伴って祈りを拡げ、収束に向けて教会全体で祈りを捧げるようになりました。様々な情報の中で、リーダーたちが疲弊していると知った私は、特に牧師のために祈ることにしました。非常時の中で対応対策に追われ相当なストレスを抱えているであろう牧師のことを祈りながら、時には涙が止まらないこともありました。神様が、どれほど彼らを気にかけておられるか、繰り返し語られました。宣教師とその家族のために、牧師とその家族のために、毎日祈っていくと気がついたことがあります。それは、牧師・宣教師・そしてその家族がとても愛おしく大切に思う気持ちが日に日に私の中で膨らんでいくことです。目に見えての関係性は何も変わっていないのに、私にとってかけがえのない尊い存在に変わっていきました。勿論それまでも祈ってはいましたが、思い入れが全く変わりました。さらに、教会のために祈ることで、私にとって教会の存在がどれほど大切であるかを気づかされました。そして、日本のために、世界のために「主よ。憐れんでください」と祈り続けることで、それまで感じたこともないような国全体に対する熱い想いが日々膨らんでいきました。この事実は、私に「祈りと愛とは連動していること」を明確に教えてくれました。祈る対象への思いが、祈る前と後では明らかに変わります。主が、祈りを通してその対象への主ご自身の思いを教えてくださるかのようです。そして、祈らなければ愛は育っていかないことも知り、心に潜んでいた罪も示されました。とりなしの祈りの力をまたひとつ教えられ、主に心から感謝いたします。これから世の中がどのように変わっていくのかはわかりませんが、何が起きても主を信頼し、主の思いを受け取りながらとりなし祈り続けていきたいと改めて思います。

 

4.聖書のことば:

私の神よ。耳を傾けて聞いてください。目を開いて私たちの荒れすさんださまと、あなたの御名がつけられている町をご覧ください。私たちが御前に伏して願いをささげるのは、私たちの正しい行ないによるのではなく、あなたの大いなるあわれみによるのです。主よ。聞いてください。主よ。お赦しください。主よ。心に留めて行なってください。私の神よ。  あなたご自身のために遅らせないでください。あなたの町と民とには、あなたの名がつけられているからです。                              

ダニエル書 9章18-19節

 

5.祈りの課題:教会の新しい生活様式の確立のために日夜奮闘している牧師のため

現在、高橋堅牧師をリーダーとして、執事役員会、運営委員会、スタッフ会などが、新しい様式での教会の集会のあり方を模索しています。3密を避けながら、教会員の方々の協力を得て、新型コロナウィルスの感染リスクを最大限に抑えるためのマナーの確立、集会前後の消毒の徹底などを図るとともに、第2波、第3波に備えてウェブ礼拝を継続するなど、その時々の状況の変化に応じて、臨機応変に対処することが求められています。その中で今回の非常時の対応のリーダーとしてたてられている堅牧師の霊肉の健康が守られますように、同時に、牧師ご家族の健康が守られますように、祈りましょう。

 

6.ペルー宣教師から祈りの要請:

5月28日(木)教会員が新型コロナウイルスで召されました。グレゴリアさん(ゴヤさんと呼ばれていました)です。  ペルーはロックダウンが6月末まで延長されましたが、まだコロナの勢いはおさまらず、毎日100名以上の方が亡く なっています。お祈りください (ペルー、川崎淳先生より)。

 

7.1日1章の勧め:

私たちの教会の1日1章は、いよいよ、2020年7月6日(月)、黙示録22章に到達する予定です。今回の1日1章のスタートの日は、2017年4月6日(創世記1章)でした。毎日、読みたいとの要望がありましたので前日の夕方(5時)に配信することにしました。なお、前回は日曜日と月曜日の配信を休みましたので虫食いのような状態になっておりましたので、今回は、連続で、黙示録22章まで配信することにしました。この1日1章は、霊的な基礎体力をつけるための主食として、また、信仰の基礎体力のアップのために用いていただくために実施してきました。・・・こうして、スタートして以来、3年3か月をかけて最後の書である黙示録に辿り着こうとしています。このあとは、7月7日(火)の創世記から再スタートです。今度は、9巡目のスタートです。まだ、チャレンジしたことのない方は、この機会に創世記1章から、1日1章の学びを始められることをお勧めします。清宣教師の霊肉の健康のためにもお祈りください。