清宣教師が体調不良のため、入院しておりましたが

本日退院いたしました。

皆様のお祈りに感謝申し上げます。

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仙台赤十字病院に入院中の不思議な体験 高橋 清・宣教師

9月の初め、仙台赤十字病院に入院することになりました。先週、無事、退院しましたので、そこで、体験したことを紹介させていただきます。

夜の9時頃、肺炎のため緊急入院して抗生剤の点滴が始まりました。

翌朝、朝食の時間が来ました。食膳には、全粥、たいみそ、オムレツ、ケチャップ、果物、ヨーグルトが並んでいました。しかし、食欲がなく、困りました。そのとき、少し、黙想の時間を取ることにしました。ひとつ、ひとつの食材をみながら心の中で祈りました。「どれひとつ自分で作った食材はありません。農家の方が心を込めて作ったものばかりです。そして、流通業者の方がこれを運び、この病院の栄養士さんが、わたしたち患者の体によく、美味しく食べられるように調理してくださったものです。多くの方の好意によって、ここに運ばれたものです。そして、すべてを与えてくださった神様に感謝します。」それから、ひとつひとつのお皿の料理と食材を味わいながら、ゆっくり、いただきました。すると、完食できました。

同じように、食膳を前にして、ひとつひとつの食材について、農家の方や、畜産農家のかた、漁師の方が収穫する姿を、ゆっくり、黙想し、最後に感謝することにより、その日の昼食、夕食、次の日の朝食、昼食、夕食も、完食できました。やがて、少しずつ、食欲が出てくるようになり、それからは、毎食が楽しみで、すべての料理、すべての食材も、期待を裏切られることなく、とても美味しくいただきました。そして、病院生活が楽しくなりました。次第に空腹も感じるようになり、栄養士さんにお話したら、夕食のご飯の量を2割増しにしてくださいました。妻には、毎食が美味しく、どんなレストランの料理よりも美味しく感じられるとメールを送ったほどでした。それにしても、日本人の主食の米は、病人でも無理なく食べられる食材であること、神様からの特別のプレゼントであることを、改めて強く感じました。こうして、17日間の入院生活を無事、終えることが出来ました。

そして、明日は退院という日でした。初めて、食膳の料理が薄味で、物足りなく、感じました。それで栄養士さんの献立はマジックのように感じました。入院している患者さんには美味しく楽しめるように、そして、もうすぐ退院という人には、ここから出る時ですよ、というメッセージのように感じました。

これが、わたしの不思議な体験でした。