今日の詩篇は、長い個所なので、全体の流れをもって理解したいと思います。
神の勝利の行進がテーマとなっており、その勝利の行進は、「過去」から「現在」、そして「未来」へと続く、神の国の拡張、進展の歩みです。
1節―6節は、神の国の到来と神の敵の恐れ(1,2節)、神の到来と神の民の喜び(3-6節)。
7節―18節は、神の国の設立の回顧です。まず、出エジプトとシナイ契約(7,8節)、カナン入国(9,10節)、カナン征服(11-14節)、神の都シオンの選定(15-18節)。
19節―35節は、現在と将来の喜びです。まず、敵の敗北(19-23節)、民の喜び(24-27節)、神の国の拡大を祈る(28-31節)、礼拝と賛美への招き(32-35節)。
私たちクリスチャンも、「御国が来ますように」と日々、祈ります。それは、過去における主の御支配を認め、そして、現在における主の御支配を認め、さらに、未来における主の御支配を認めているからです。神の国は、過去から現在、そして未来へと前進しているものです。それは静止しているのではなく、毎日、毎日、前進しています。ですから、日ごとに、私たちは「御国が来ますように」と祈ります。あまりにも重い課題が次々と、私たちの前に、私たちの中に飛び込んできます。しかし、日ごとに主なる神は、それらの問題に対処されます。そして、神の国は前進しているのです。
世界の情勢、日本の国内の諸問題、被災地の仮設住宅に住む人たちの叫び、原発の汚染地帯に住む人たちの叫び、・・・圧倒的な負の力のなかで、無力感の蟻地獄に引き込まれそうになります。しかし、神の国は前進しています。勝利をもたらす神の国は拡大しています。この詩篇68篇は、私たちを励まししています。主のご計画は前進しています。主は私たち一人一人を用いて、神のご計画を成就させようとされています。
きょうも、天国の一日を感謝します。主よ。私を捧げます。どうぞ、この国を明るく照らしてください。主のみわざが、町々で、成就しますように。主のリバイバルを来たらせてください。
清宣教師