1節―17節にかけて、5回ほど、「契約」ということばが出てきます。イスラエルの民は、その始まりは契約の民としての出発でした。契約とは、両者の間の人格的な信頼関係の上に成り立つものです。契約に違反するならその責任が問われます。もともと、この契約は全能なる神の民となるという途方もない恵みに満ちた契約でした。しかし、その途方もない恵みに慣れっこになり、無感覚になり、ついには、無関心となり、さらには、契約を捨てて偶像礼拝に走るようになりました。それが創造主なる神に対する反逆であることにすら気づかず、ひたすら自分たちの欲望をかなえるために、偶像礼拝に走ったのです。もはや、この民のために祈ってはならないと主がエレミヤに命じられるほど(14節)、堕ちたのです。前半の1節―17節は、この北イスラエルの民と南ユダの民のすべての神の民に対する裁きの宣告です。そして、そのすべての理由は、契約を破った(8節)ことであり、バアル崇拝のような偶像礼拝(13節)のせいであることを明確に示しています。
後半の18節―23節では、預言者エレミヤが主に対して献身的に生きた証しのひとつが紹介されています。エルサレムと南ユダの滅亡を預言するエレミヤの存在は、この世の人たち、また、この世の指導者にとって、とても目障りであり、出来れば抹殺したい存在でした。それで、彼らは、エレミヤをこの世から消し去ってしまおうという陰謀を企てました。そのことをエレミヤは知りませんでした(19節)。しかし、主がなんらかの方法で、エレミヤに知らせた(18節)ので、彼らの陰謀は成功しなかったようです。ただし、その陰謀を企てたのが、エレミヤの生まれ育った故郷のアナトテの人たちであったことはエレミヤにとって、大きなショックを与えました。主はその陰謀を企てたものたちの家系を滅ぼすと宣言されました(23節)。なお、後の話ですが、バビロン捕囚の地から帰還した人たちの中に、アナトテの人々128名という記述が残されています(エズラ記2章23節)。アナトテの人々の中にも、エレミヤの話に耳を傾けた人たちもいたようです。主は真実なものを見捨てられることはないのです。
ところで、私たちの周りには、車を運転していても、買い物に行っても、職場で話をしていても、テレビを見ている時も、たえず、目を通して、耳を通して、この世の価値観や考え方が、情報として心に入ってきます。その中で、御国の価値観や考え方を保つことは、とても難しいことです。その中で、主はわたしたちにいろいろ、工夫するように、教えておられると思います。見える所にみことばを張ったり、車の中で賛美のCDをかけたり、あるみことばを黙想したり、空を見上げて創造主のみわざを賛美したり、手許に、霊的な小冊子をおいて読んだり、主のめぐみを手帳に書き込んだり、心の中で主の祈りを唱えたり、携帯の1日1章のみことばを読んだり、スマホで教会のホームページを見たり、信仰の友達にメールをしたり、・・・いろいろです。ひとりぼっちではなく、あらゆる結び目によって、お互いに結ばれることです。一昨日、真夜中の1時15分頃、「ある方から300万円の支援があります。」「口座に振り込みます。」「振込完了しました。」などというメールが入り、その後、1時間おきに、3通のメールが、継続して入ってきました。ほとほと困りました。でも、その夜、ソフトバンクの閉店間際でしたが、相談しましたら、その係員の方が、URL付きのメールを迷惑メールとして受信拒否の処置をしてくれました。それ以来、この類のメールは、入らなくなりました。感謝でした。その係員の方のように、イエス様がサタンからの誘惑を受信拒否の状態にして下さいますように、主イエス様の御名によって、お祈りいたします。
清宣教師
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