今日の個所は、預言者エリヤがカルメル山上で450人のバアルの預言者と400人のアシュタロテの預言者たちとただ一人で立ち向かう場面です。少年ダビデが巨人ゴリアテに立ち向かう場面をも思い出させます。どちらも、主が共におられるので勝利に終わるのですが、目に見えるところでは絶対的に不利な場面です。しかし、目に見えない霊の世界では、ダビデやエリヤが信仰の巨人として立っているのです。
この箇所も、聖書をそのまま読むだけで感動が伝わってくる場面ですので、注解は省略します。ただ、この場所も、昨日の個所と同様に、私がデボーションで励ましを受けた、とても思い出のある個所です。それは、牧師として召命を受けたのち、数か月間に起こった出来事と関係があります。牧師として、個人的に召命を受けましたが、教会にそのことを発表して、教会として牧師招聘(しょうへい)の決議をするまでにはおよそ9か月の期間がありました。その間、私自身の牧師としての召命を否定するような動きがありました。そのひとつひとつが、私にはとても大きな出来事であり、召命を断念するように選択を迫る大きな波でした。しかし、結果的には、3度、そのようなことが起こりましたが、私はデボーションの中で、当時、今日の個所からその出来事の本質を教えられました。つまり、主は、その後に起こる事がご自分のみわざであることを明確に示されるために、あえて、祭壇の薪と生贄に水をかけられること、しかも、ポタリポタリという水滴ではなく、4つのかめに満たした水をザアッとかけるほどの大量の水でした。しかも、それを3度も繰り返させたのです。そののち、天から火が下り、全焼のいけにえも、たきぎも、みぞの水まで、なめつくしたのです。そのことから、私の牧師としての召命も、3度、大量の水をかけられて完全に火がつかないように、つまり、そのことが起こらないようにされたのです。しかし、そのとき、この聖句から、そののち、主が天からの火をもってみわざをなして下さるという啓示を受け取ったのです。そして、現実に、9か月の終わりに劇的に状況が変化して、牧師としての招聘が決議されたのです。人生の中で最も苦しい時期でしたが、そこに主のみわざを見ることが出来ました。その後、牧師として困難な状況に直面させられた時、いつも、召命の原点に立ち返らせてくれたのは、この時の出来事でした。
皆様の中にも、主の召命を受けても、その後、大量の水を掛けられて、その召命が消し去られそうになった経験があるかもしれません。しかし、主はあえて、そのようなことを許されることがあるということを覚えて欲しいと思います。エリヤは、あえて、3度も、祭壇の上のたきぎと生贄に、大量の水を注いだのです。目に見えるところ、もはや燃え出すことは不可能でした。しかし、そこに、主の火がくだり、不可能を可能にしたのです。その出来事が、逆に、主のみこころであり、主のみわざであることを明確にしたのです。
主は生きておられます。
清宣教師
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