24篇はダビデの賛歌となっています。この詩篇の誕生の背景は、ダビデがエブス人の町シオンの要塞を攻め取り、これをダビデの町として周りに城壁を建て、また王宮を建てました。そして、長い間のダビデの念願がかない、いよいよ、主の契約の箱をダビデの町へ運び込むこととなりました。全天全地を創造され、支配されておられる神の臨在を象徴する「契約の箱」を迎えるというダビデの全生涯における最大の喜びの日の情景を歌ったものと考えられます。1節と2節は、全世界は主のものである。3節~6節は、礼拝者のあるべき条件。7節~10節は、栄光の王の到来。
1節の「地」とは人の住む所、世界中に、創造主の無限の叡智と愛を込めた作品が満ちています。2節の「海」は不安定なものの象徴です。そのような不安定なものの上に、創造主は力をもって陸地を据えられました。そのような全能なる創造主が、このダビデの町(シオン)を住まいとして下さる、とはなんという恵みでしょうか。3節と4節では、そのような聖なる主の前に礼拝できるものは、それは手がきよく、暴力や不正で汚れていないこと、その心はきよく、偽りがない者、そして、そのたましいは、偶像や主の喜ばれないものに向かわない者たちです。5節の「祝福」とは、直接的には「義」を受けるという意味です。「義」とは、「救い」、「勝利」という意味を含んでいます。6節は、神を求める者の一族とあります。「求める」「慕い求める」という表現を通して、彼らが主を求めるのに、非常に熱心であることを表しています。彼らは内側においても外側においても、主に会う備えができている人たちでした。7節~10節は、主の箱の到着を喜ぶ歌が問答形式でなされています。主の契約の箱を担う者がシオンの門に到着し、門に入ろうとしています。そこで、契約の箱を担う一行が門番に呼びかけます。「門よ。おまえたちのかしらを上げよ。・・・栄光の王が入って来られる」(7節)。それに対して門番が「栄光の王とは、だれか。」と尋ねます(8節)。そこで、一行は答えます。「強く、力ある主。戦いに力ある主」そして、繰り返します。「門よ。おまえたちのかしらを上げよ。永遠の戸よ。その栄光の王とは誰か。・・万軍の主。栄光の王」。この栄光の王とは、全世界の王の王、イエス・キリストを指しています。この世界に再び来られる栄光の王、主イエス様のことです。
今日の聖書箇所から教えられることは、私たちが救い主として受け入れ、信仰を告白した対象であるイエス・キリストというお方は、どのようなお方であるか、ということです。そのお方は、全天全地を創造されたお方。万軍の主。永遠の王。主の主であるお方です。やがて、私たち全世界の人々を救うために、再び来られるお方です。このお方をお迎えできるとはなんと幸いなことでしょう!!
清宣教師
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