今日の個所の2章1節~3節は、悔い改めて生きよ、というメッセージです。恥知らずの国民に対して、主の前に、今の生き方を悔い改めて、「主を尋ね求めよ。義を求めよ。柔和を求めよ。」と勧めます。
4節~15節は、近隣諸国に対する裁きの宣言です。4節―7節では、ペリシテ人の代表的な都市の名前を、南から北の順に、ガザ、アシュケロン、アシュドテ、エクロンと名指しで挙げて、滅亡することを預言しています。8節―11節では、モアブとアモンの滅亡を預言しています。それは神の民であるイスラエルの民を罵ったからです。その裁きは、彼らの高慢の故です(10節)。そして、すべての偽りの神々を消し去ります。そのとき、人々は気付いて、自分たちのいるところで主を礼拝するようになるとの希望のメッセージが述べられています。12節は、クシュ(エチオピア人)の滅亡の預言です。13節~15節は、アッシリアの滅亡の預言です。ニネベは、「私だけは特別だ」と大言壮語した町でした。しかし、彼らは滅びると預言されました。そして、その預言の通りに、滅びました。
私たちも、「私たちは特別だ」(15節)と、口では言わないかも知れませんが、神の民(今で言えば、教会の家族)を裁いたりしていることがあります。隣人を裁く思いがあります。当時の南ユダは決して模範的な存在ではなく、神の裁きをうけるべき姿でした。しかし、神は神の民を裁く資格を持っておられますが、民にはその資格はありませんでした。私たちも、教会の兄弟姉妹を見て裁くことがあるかも知れません。当然、裁かれてよいと思うかも知れません。しかし、主の御言葉に寄れば、それは高慢であると言われます。裁くことが出来るのは神ご自身です。もし、私たちが、兄弟姉妹を裁くなら、資格がない者が裁くことになるので、高慢と言われるのです。イエスさまは、私たちの中に同じ罪を見ているからです。兄弟姉妹を裁くのは愚かなことです。兄弟姉妹を裁くことは神の裁きを招く行為だからです。徐々に、あなた自身の霊性を弱らせ、死に至らせるのです。昔、20代か30代のとき、神谷氏(1914-1979年)の本、たしか、「なぜ、わたしではないのですか」といったような題名だったと思います。その時、私は、深い感動と共感を覚えました。しかし、その後の私は仕事に没頭して、その感覚を忘れていました。しかし、もう一度、インターネットで調べてみました。そこでは、次のようなことが記されていました。神谷氏は、さまざまな苦悩の人生を経てのち「私の一生はただ恵みをうけるための器だった」と結論しています。私が感じたことは、神谷氏は聖なる謙遜の人であったがゆえの究極の結論だったのだと思いました。神谷氏はハンセン氏病(いわゆるライ病)の患者さんと向き合い、その人生観が大きく変えられました。「癩(ライ)者に」という題名で、以下のような詩を書いています。「光うしないたる眼うつろに 肢うしないたる体担われて 診察台にどさりと載せられたる癩者よ、 私はあなたの前に首を垂れる。あなたは黙っている。 かすかに微笑んでさえいる。 ああしかし、その沈黙は、微笑みは 長い戦の後にかち得られたものだ。運命とすれすれに生きているあなたよ、 のがれようとて放さぬその鉄の手に 朝も昼も夜もつかまえられて、 十年、二十年と生きてきたあなたよ。 なぜ私たちでなくあなたが? あなたは代わって下さったのだ、 代わって人としてあらゆるものを奪われ、 地獄の責苦を悩み抜いて下さったのだ。許して下さい、癩者よ。 浅く、かろく、生の海の面に浮かび漂うて、 そこはかとなく神だの霊だのと、聞こえよき言葉をあやつる私たちを。かく心に叫びて首をたるれば、 あなたはただ黙っている。 そして痛ましくも歪められたる顔に、 かすかなる微笑みさえ浮かべている。」この感覚をもって生きるときに、イエス様が導いてくださる真の謙遜の入り口に立っているのではないかと思いました。
清宣教師
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