1章の出来事があってから、約50日が過ぎました。その間、安息日のほかに、7月1日のラッパの祭、7月10日の贖罪の日、15日からは1週間、仮庵の祭がありました。7月に入ってからはほとんど工事は進まなかったものと思われます。そもそも、数十年も放置されていた廃墟のことですから、再建にとりかかっても、遅々として工事が進まず、失望落胆の思いが湧いてきた頃かも知れません。主は第2、第3、第4の預言をもって総督ゼルバベル、大祭司ヨシュア、それに残りの民たちを励ましました。それが、今日の2章の出来事です。1節~9節では、「強くあれ」、「強くあれ」と繰り返し、励ましています。『仕事にかかれ。わたしがあなたがたとともにいるからだ』(4節)。「わたしの霊があなたがたの間で働いている。恐れるな。」(5節)と主は語られました。なんという力強い慰めと励ましだったでしょうか。さらに、主は、「銀はわたしのもの。金もわたしもの。この宮のこれからの栄光は、先のものよりまさろう。このところに平和を与える」(8,9節)と述べて、今建設中の宮が完成した姿を、心の目で見るように勧めています。
10節~19節では、ようやく神殿の礎の石が積み上げられたと思われます。そこで、「きょうから後のことを良く考えよ」、「きょうから後のことを良く考えよ」と勧めています。その頃は雨期に入っていなければならない時期でしたが、乏しい収穫に、民たちはとても不安をおぼえていたようです(16節、17節)。主はあらかじめ宣言されました。「きょうから後、わたしは祝福しよう」(19節)。こうして、主の約束の通りに豊かな収穫が与えられたに違いありません。主は、失望落胆し、まさに、倒れ込んでしまおうというときに、力強い慰めと約束をもって立ち上がらせてくださるのです。
20節~23節では、主は「天と地を揺るがす」と宣言されて、みずから諸国を治める方であることを明らかにし、ゼルバベルに対して「わたしはあなたを印形のようにする」と言われました。印形は権威と信任と愛のしるしでした。この困難の中にあって、総督ゼルバベルを選んで、ユダの民にあたえて、激励されました。」それはやがて来られる救い主イエス様を指し示す型でもありました。こうして、廃墟となったエルサレムの神殿を再建する工事が主の御手によって支えられて完成するのです。
お時間のある方は、エズラ記の3章1節から6章22節までを読まれることをお勧めします。ハガイ書に書かれている事柄が、実際にどんな困難と迫害のなかにあったか、15年間も工事の中断を余儀なくされた事情、しかし、それゆえに、完成した時の喜びの大きさが伝わってきます。ダリヨス王の治世の第6年のアダルの月の3日に、この宮は完成しました。ハガイ書の最後の章から約4年後のことでした。
今日の2章の最後のことば、「わたしはあなたを印形のようにする。わたしがあなたを選んだからだ。」このことばは、私たち一人一人に対することばでもあります。父なる神は、私たちひとりひとりを救い出すために、御子イエス様をお与えになったほど、私たちを愛されているのですから。父なる神は、あなたを選び、あなたを印形のようにされます。肌身離さず身に付けている印形のように、父なる神は、あなたを大事に思い、いつも覚えておられるのです。あなたはかつて、母の胎内で、神の愛の息吹によっていのちを与えられたのです。あなたは、御父の愛の中で、御子の恵みの中で、そして御霊の交わりの中で守られているのです。
清宣教師
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