今日の個所にも、天地の創造主のご性質が明らかに示されています。「主は天と地と海とその中のいっさいを造った方。とこしえまでも真実を守り、しいたげられる者のためにさばきを行ない、飢えた者にパンを与える方。主は捕われ人を解放される。 主は盲人の目をあけ、主はかがんでいる者を起こされる。主は正しい者を愛し、 主は在留異国人を守り、みなしごとやもめをささえられる。」(6節―9節)。創造主は、私たちに何を期待されているのでしょうか? 聖句のような変革が、私たちの心のうちに起こる事です。なぜなら、私たちは、創造主の似姿に造られました。そこから分ることは、創造主が期待していることは、私たちが創造主ご自身に似たものとなることです。創造主のみこころを知る私たちがすべきことは、「主のみこころが実現するように祈ること」、そして、「それを行う者となるように願うこと」であると思います。次に、聖書の死について考えました。「霊が出て行くと、人はおのれの土に帰り、・・・」(4節)と記されています。この聖句の意味を考える時、聖書の死は、肉体から霊が離れることであると考えられます。創世記35章18節においても、「死」と「たましいが離れ去る」こととを結び付けています。伝道者の書12章7節では、ちりはもとあったちりに帰り、霊はこれを下さった神に帰る、と記されています。また、イエス様ご自身の十字架の死においても、ルカの福音書23章46節において、「霊を御父にゆだねること」と「息をひきとられたこと」とを結び付けています。一方、創世記2章7節でアダムの体に「いのちの霊」が吹き込まれることと「生きものとなること」とが結びつけられています。つまり、ここから考えると、生きものとなるのは、体に霊が吹き込まれて、体と霊とが一体となったときであり、死ぬというのは、体と霊とが一体となっていた状態から、霊が、体から離れていくことを意味していると思われます。それでは、霊と肉体が必ず分離する時が来るとは、どういう意味でしょうか。ここで問題となるのは、創世記6章3節に記されているように、霊が長くは肉体にとどまることが出来ないという理由です。霊の側に、その原因があるのか、肉体の側に、その原因があるのか、ということになります。霊の側で留まることが出来ない理由を挙げるのは難しいように思います。なぜなら、この霊は、天において朽ちない体(栄光のからだ)をまとうようになるからです。一方、肉体の側に原因があると考えることは比較的分りやすいと考えられます。最近の科学の成果によると、人間のDNAの中に、テロメアという部分があり、これが寿命の限界と関係しているらしいと言われています。アダムが罪を犯した結果、創造主は、霊が肉体に永久にはとどまることが出来ないように、テロメアのような装置をセットして、肉体を滅びに至らせて、霊を強制的に?分離させたのではないか、ということです。これには、ひとつの仮定がはいります。霊は、生きた肉体の中にとどまることは出来るが、死体にはとどまることができない、という前提です。そうすると、創造主が肉体に霊が分離するための仕掛けをされたということになります。これが寿命の限界を意味するものかも知れません。
今日の聖書箇所から教えられることは、創造主こそ、私の人生の生と死を支配されておられるお方です。「主は与え、主はとられる」。ヨブのような信仰をもって、私たちの人生を、主に委ねましょう。主は良いお方です。
清宣教師
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