今日の個所は、3つの内容からなっています。1節―3節:エルサレムの包囲。4節―8節:裁きの日数。9節―17節:エルサレムの飢饉。
さて、1-3節では、エゼキエルは、主の命により、柔らかい粘土板を用いて、エルサレムの町を彫り付け、さらに、乾燥して堅くしました。それから、それを包囲して、城壁より少し高く、城壁の内部を見たり、矢をいかけたりする塁を築きました。さらに、塹壕を掘り、陣営を設け、先端に堅い金属を付けた鎚(城壁崩し)を配置しました。この陣営は、バビロンの陣営をあらわすものでした。さて、主は、エルサレムの町とエゼキエルとの間に、1枚の鉄の平鍋(パンを焼くために使っていた)を立てるように命じられました。また、しっかり、エルサレムの町を見るように命じられました。そして、この町を包囲し、攻め囲んだのです。これは実際のミニチュアのようなものを用いて、バビロン軍によるエルサレムの包囲と攻撃を予告したものです。ここで、注目すべき点は、1枚の鉄鍋が置かれた位置です。エゼキエルは主ご自身を表しています。鉄鍋は、誰も破壊できない障壁を表しています。それで、鉄鍋が、エゼキエルとエルサレムの町の間に置かれたということは、エルサレムと主との間に、誰も打ち破ることが出来ない障壁があるという事実です。エルサレムの滅亡は、誰も、変えることはできないのです。本来なら、鉄の鍋は、エルサレムの町と敵(バビロン)の陣営の間に置かれるべきものでした。つまり、神と神の民との間の契約は、主が神の民を守るというものでした。しかし、神の民が堕落し、神が遣わされた預言者を迫害し、決して、神のみこころに従わない民となったので、この鉄鍋は、神とエルサレムの間に置かれたのです。4節―8節:当時のユダヤ人にとって、左(ヘブル語のヤモール)とは、北を指すことばでした。左脇を下にして横たわるとは、北イスラエルの咎を負うことを表しています。右(ヘブル語でヤミーン)は、南を指す言葉でした。右脇を下にして横たわるとは、南ユダへの咎を負う事を表しています。エゼキエルは、1日を1年として、南ユダの咎、北イスラエルの咎を追うことになりました。その日数の間、縛られて、決して寝返りを打ってはならない苦しみを負いました。エゼキエルが、南ユダと北イスラエルの咎を自分の身に負ったです。これは、イエス様が、十字架で、私たちの咎を負われたことと似ています。さて、この日数については、何を表すのか、解釈が分かれています。一般には、40日は、イスラエルの民が出エジプトのあと、荒野をさまよった40年、これに390年を足すと、430年となります。この430年とは、エジプトでイスラエルの民が奴隷となっていた430年を表しているのだろうと言われています。9節―17節:脇を横にしている期間は、食物として、小麦、大麦、そら豆、レンズ豆、粟、裸麦をひとつの器にいれてパンを作るように命じられました。普通は、大麦でパンを作るのですが、飢饉のため大麦が少ないので、ほかのもので増量してパンをつくるという意味です。1日分20シェケルとは、228グラムです。本当に少ない量です。水は、1ヒンの6分の1ですから、0.6リットル、これが日々の食べ物と飲み物でした。このような飢饉がくるというのです。人の糞でパンを焼くように命じられたエゼキエルは、祭司でしたから、これまでの人生で、汚れたものを食べたことがないので、神様に、人の糞を使うことは勘弁してくださいとお願いしました。その結果、人の糞ではなく、牛の糞を乾燥したものを燃料として用いることが許されました。こうして、エゼキエルは、バビロンに捕囚となっていた民たち(聖都エルサレムは不滅であると信じていた)の前で、エルサレムの包囲と陥落を告げたのです。
清宣教師
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