1~4節:(主にひとつの疑問を訴え、論じたい)。主よ。あなたは絶対的に正しいお方です。それで、どうしても一つの疑問が心に浮かんでくるのです。なぜ、あなたは、悪者であり、裏切者である南ユダのようなものを許されるのですか。彼らは口では神を敬いますが、内側の心は偶像で満ちています。どうして黙って見過ごされるのですか。主は正しいと告白したいのに、ひとつの疑問が心を離れないのです。それが、私の信仰を試すものであるということも理解しています。それでも、なお、この疑問の答えを主から伺いたいのです。彼らのために土地も呪われ、青草は枯れ、家畜も鳥も損なわれています。あなたは正しく義なるお方なのに、なぜ、この地の民の悪を裁かれないのですか。エレミヤは、預言者として神のみこころを代弁する者として召されていました。しかし、その中で、義なる神が、神の民の悪を許されたままにしておかれることに矛盾を感じていました。その疑問を神様と論ぜずにはおれませんでした。「なぜ」はエレミヤ書のキーワードの一つで、エレミヤ書全体で16回使われています。5~6節:(エレミヤの疑問に対する主のお答えです)。主は、一つのたとえをもって答えておられます。エレミヤよ。徒歩の人たちと走っても疲れるとしたら、騎馬の人と競争できようか。平穏な地で安心している人が獅子のいるヨルダンの密林で過ごせようか。エレミヤよ。いまのあなたの状態は、故郷のアナトテの人たちや南ユダの人たちの非難や迫害にあっているとはいっても、その状態は、歩いて疲れるようなものであり、平穏な地にいるようなものである。これから来る神の裁きにおいては、騎馬と競争するような苦しみ、ヨルダンの密林に匹敵するような、大きな危険と苦難に直面することになるのだ。これから裁きが来るのだ。7節―11節:ここでは[私]という漢字でエレミヤのことを指しているとみなされていますが、多くの注解者は、主ご自身のことばであると解釈しています。つまり、「私」ではなく、「わたし」と表現した方が良いということです。12~17節:ユダとそれを攻める敵国へのことば。12節:荒らす者とは敵のこと、それは主が裁きのために用いる「主の剣」でもあります。14節、南ユダをその悪のゆえにバビロンの捕囚へと定めたように、悪い隣国もまたバビロンに連れていく。もし、彼らも、南ユダのように、悔い改めて、バアルを捨てて主に従うなら、バビロンの国から南ユダを帰還させたように、それらの国々の民も彼らの故郷へ帰還させる。しかし、悔い改めないなら、そのまま滅ぼしてしまおう。
今日の聖書箇所から教えられることは、エレミヤは、預言者としての立場にありながら、どうしても、抑えきれない疑問を主に向かって述べています。クリスチャンも、主はすべてに正しく、真実であり、憐みと愛に満ちたお方であると信じています。一方、現実の社会の中で、いろいろ、矛盾を感じることもあります。エレミヤは、そのような矛盾、苦悩、解決のない課題など、さまざまな重荷を負いつつ、それでも、主の働きに取り組み、誠実に、自分が与えられている使命に生きているのです。きょう、私たちも、疑問があったら、主に向かって叫びましょう。しかし、なお、主に信頼して、委ねて、自分に与えられている使命を、誠実に、果たしましょう。
清宣教師
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