イスラエルの全会衆は集まり、シロというところに会見の天幕を建てました。
いよいよ、契約の箱も、イスラエルのエフライム部族の相続地の中のシロに設置されました。それは移動できる聖所の中に納められました。
これ以後、シロが特定の聖所としての地位を占めるようになりました(士師記21章19節参照)。
さて、相続地が割り当てられていない7部族が残っていました。どうやら、相続地を獲得することに消極的であったようです。
ヨシュアは、「あなたがたはいつまで延ばしているのか」(18章3節)と叱責し、具体的に、7つの割り当て地を調査し、書き記してもってくるように命じました(4節~7節)。彼らは、調査し、その結果を書き記し、ヨシュアのもとへ持ってきました(8節~9節)。そこで、ヨシュアは彼らのために、主の前で、それぞれの諸氏族にくじを引かせました(10節)。
主からの約束をいただいているのに、なかなか、決断できないことがあります。いつまでも、決断を伸ばしているとやがて、情熱もなくなってしまいます。主は、ここで、指導者ヨシュアを通して、7つの部族に対して、叱責しています。彼らの真の状態を示すのは指導者の役割です。自己肯定、自己満足の中にあるものには、真実を示して、奮起を促します。イエス様も、12弟子に対して、弟子たちの真の姿を指摘して、奮起を促しました。そのとき、さらに自分をごまかして自己を正当化してしまうか(例:イスカリオテのユダ)、それとも、自分の真の姿に気付いて、主にあって奮起するか(例:ペテロ)、その決断はとても大事です。
11節~28節は、最初にくじをひいたベニヤミン部族の割り当て地について、詳細を記しています。ベニヤミン部族は、小さな部族でしたが、その後、ある事件を境に、ベニヤミン部族は滅亡の危機に陥りました(士師記19章~21章)。しかし、それから時を経て、初代のイエスラエルの王として、ベニヤミン部族の出身のサウロが選ばれました(サムエル記、第1、9章21節、10章1節、13章1節参照)。不思議ですね。滅亡の危機に瀕した小さな部族の中からイスラエルの12部族を治める王が選ばれたのです。
神様の御計画は、人間の計画とはことなります。すべての状況を主は知っておられます。主は意地悪な方ではありません。あなたのために最良最善の計画をもっておられます。どんな状況にあっても主に信頼することが出来ます。もし、いま最悪の中にいるなら、必ず、最善に変えられます。主は最善のために、最悪を通らせられているのですから。大丈夫です。主は、私たちを愛しておられます。
今日も、天国に一日を感謝します。
清宣教師