第1章ではアダムからアブラハムまでの系図、第2章ではユダからダビデまでの系図、第3章ではダビデ王朝の系図、バビロン捕囚後のダビデ家の系図、エルサレム帰還後のダビデ家の系図が載っておりました。今日の第4章にはユダ部族の傍流の系譜(Ⅰ-23節)、シメオン部族の系譜(24節―43節)が載っております。
今日の個所は、あの『ヤベツの祈り』で一躍有名になった個所です。9節―10節の個所です。多くのクリスチャンが、この祈りを通して、人生が変えられ、多くの祝福を受けました。そのほかの事と言えば、白亜麻布業を営む家(21節)、陶器師(23節)、良い牧場を発見したことなど(40節)が記されています。
ユダヤ教にとっては、ユダヤ人であることが救いの条件のようです。ユダヤ人でないものは、すべて異邦人であり、救いにあずかれない人たちということになります。ですから、ユダヤ教の人にとって系図に記載されているかどうかは、この上なく重要なことです。
しかし、私たちクリスチャンにとっては、ヨハネの福音書1章12節と13節を見ると分りますが、この世の血筋や系図は問題ではなく、キリストを受け入れた人々はみな、神の子どもとされる特権を与えられています。肉の系図はまったく役に立ちません。肉からではなく、神によって生まれたものだけが永遠の御国に入ることが出来ます(ヨハネの福音書3章3節―6節参照)。その意味では、私たちクリスチャンにとっては、私たちの名前が、天の父の御座の前にある『いのちの書』に記されているかどうかが最も重要なことです(黙示録20章15節参照)。
それではまた。
清宣教師