19章に入ると、一転して、ハレルヤの大合唱。「ハレルヤ」とは「主を賛美せよ」という意味のヘブル語です。「ハレルヤ」は、「アーメン」と共に世界の共通語です。1節~10節:贖罪によって、ユダヤ人と異邦人とが一体とされました。ここに天使たちも人間も一体化されて、全宇宙を鳴り轟かす大礼拝と大賛美が捧げられるのです。天の大群衆の賛美が聞こえてきます。この賛美の題目は、第1に、神の真にして義なる審判に対してです。第2は、救いと栄光と力とが神に帰したことに対してのものです。24人の長老たちも、4つの生き物も、御座に着いておられる方を礼拝し、賛美を捧げます。さらに、大きな大きな賛美が響き渡ります。「子羊(イエス様)の婚姻の時が来て、花嫁(教会)はその用意ができたのだから」。地上では裁きと大患難ですが、天においては大きな賛美があります。神に逆らって建設された罪悪の組織であるこの世は裁かれました。この世の国々はわがもの顔に地上の支配権を横領し、真の王である神を押しのけて争ってきました。しかしいまやそのような組織は崩壊しました。神ご自身がその統治をおこなわれます。小羊(神の御子、救い主イエス・キリスト)と教会(神の民、神の子たち)とが、宇宙始まって以来の神のご計画である婚姻の大祝典が実現する日です。神の子たちは、キリストと共に、御国の世継ぎとなるのです。
11節~16節:主の君臨を描いています。王の王、主の主であるイエス・キリストが、天の軍勢を率いて来られる姿が描かれています。「忠実また真実」と呼ばれるかた、「神のことば」と呼ばれるお方です。そのお方は、「王の王、主の主」であるイエス・キリストです。
17節~21節:神の大宴会が始まります。しかし、それは地上の悪い人間や獣にとっては呪いの宴会となります。地上のあらゆる権力者が、イエスに逆らい、イエスに対して戦いを挑みます。そして、サタンの化身ともいえる獣(反キリスト)と偽預言者が裁きを受けます。獣も偽預言者も捕えられ、火の池に投げ込まれます(20節)。地上は、死体で満たされます。そして、すべての黒幕であるサタン自身も、20章1節~3節で、裁きを受けることが記されています。
註:19章と20章の解釈については、意見が分かれています。20章の千年王国が、前千年王国か、後千年王国か、無千年王国を示すものか、その判断はこの19章が、主の再臨を示すかどうかにかかっていると言われています。
清宣教師