1節~21節:冒頭、「主は、約束された通り、サラを顧みて、仰せられた通りに主はサラになさった」と記されています。表現が二重になっています。「主は約束された通り」、そして「仰せられた通りに主は」と記しています。また、「サラを顧みて」、そして、「サラになさった」と記しています。二重に表現することによって、このことをとても強調しています。「主は、約束されたことを、その通りに果たされる方である」ということが、とても大事なことであることを示しています。私たち人間は、疑いやすいものであり、失望しやすいものです。だからこそ、主は、私たちに対して強調しています。「私はあなたに約束したことは必ず果たす。」「約束した通りに果たす。」と、きょう、語られます。否定的な考え、疑いを捨てて、主に信頼するように語られています。アブラハムは、100歳で約束の子を得ました。一方で、アブラハムは、サラの願いにより、イシュマエルをその母であるハガルと一緒に、家から送り出すことになりました。そのことで、「アブラハムは、非常に悩んだ。」(11節)と記されています。その悩みの中で祈りつつ苦闘していました。そのとき、主が、妻の言うとおりにしなさい、と語られました。アブラハムにとって、もう一人の自分の子を、その母と一緒に送り出すことは、不安と闇の中に送り出すようなものでした。しかし、アブラハムは主のみこころに従いました。『翌朝早く』(14節)と記されています。アブラハムの信仰の姿勢が、ここに現われています。主がみこころを示されたなら、『その日のうちに』(17章26節参照)、あるいは、『翌朝早く』(22章3節も参照のこと)、行動に移したのです。苦渋の決断でしたが、主のみこころが示されたなら、その通りに、しかも、すぐに応答したのです。
アブラハムは、翌朝早く、パンと水の皮袋をハガルに与えました。それが、父親として出来るすべてでした。そして、彼女と子を送り出しました(14節)。しかし、そのパンと皮袋の水も尽きる時が来ました。そこで、ハガルが声をあげて泣き、主に祈った時、主は答えを与えられました。そして、神は、ハガルの目を開かれました。すると、なんと、そこに井戸を見つけたのです(19節)。そして、生き延びることが出来ました。神は少年とともにおられて、少年は成長しました。そして、弓を射る者となりました。父親も母親も、こどもたちの成長と自立のために心を用います。父親は、出来る限りのものを与えます。しかし、それは必ず尽きる時が来ます。皮袋の水のように、限りのあるものです。一方、主なる神様は、「皮袋の水」ではなく、「井戸の水」を与えられました。これは毎日、汲んでも汲んでもなくならない水です。主が与えられるものは、人々の必要を真に満たすものであることが分ります。母親のハガルは、このために泣いて執り成しの祈りを捧げました。そのとき、ハガルの目が開かれて井戸をみつけたのです。母の執り成しの祈りは、子の必要を満たすものを見出させました。そして、神が共におられて、成長して弓を射る者となったと記されています。つまり、この少年は成長して、経済的にも自立できる青年となったのです。神は、私たちの子どもたちを、経済的にも自立できるまでに成長させてくださるお方であることを示しています。父親の役割、そして、母親の役割が示されています。しかし、成長させ、自立させてくださるのは、主のお働きです。私たちのこどもたちの人生のために、執り成しの祈りが必要です。『人の歩みは主によって確かにされる』(詩篇37篇23節)。主が、私たちの子どもたちを導き、守り、成長させ、自立させてくださいますように、祈ります。
22節~33節:その地方の権力者であったアビメレクがアブラハムのもとを訪ねてきました。それは、アブラハムが神様によって特別に祝福されているのを見たので、ある意味、アブラハムに対する恐れが生じたようです。将軍ピコルを連れて、アブラハムとの間に平和の契約を結ぶために来ました。そこで、アブラハムは、契約を結ぶと同時に、紛争中の井戸の所有権を明らかにするために、7頭の雌の子羊を、自分の羊の群れから取り分けて、アビメレクに贈りました。この井戸の所有権がアブラハムにあることを証明するためでした。その場所はベエル・シェバと名づけられました。こうして、アブラハムはその地にあって平和を得ることが出来ました。それで、記念の植樹をしました。1本の柳の木でした。そして、永遠の神、主の御名によって祈りました。おそらく、この平和の誓いが守られるように、お祈りしたのだと思われます。アブラハムはこうしてペリシテ人の地に、平和のうちに、滞在することが出来ました。
きょうも、1日、神様に愛されている神の家族の一員として、主が豊かに祝福して下さいますように。私たちを祝福の基として下さい。
清宣教師
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