ヨシュア記13章1節では、主なる神は、老人になったヨシュアに対して「あなたは年を重ね、老人になったが、まだ占領すべき地がたくさん残っている。その残っている地は次のとおりである。ペリシテ人の全地域、ゲシュル人の全土、・・・・・。」つまり、まだ占領すべき地がたくさん残っていると言われたのです。そして、昨日の14章では、カレブの晩年が記されていました。カレブは、「主のしもべモーセがこの地を偵察するために、私をカデシュ・バルネアから遣わしたとき、私は40歳でした。(中略)今や私は、きょうでもう85歳になります。しかも、モーセが私を遣わした日のように、今も壮健です。」と語りました。実際に、ヨシュアの許可をもらい、新たな戦いに出て勝利を収めました。そういえば、モーセの晩年について、申命記34章7節は、「モーセが死んだときは百二十歳であったが、彼の目はかすまず、気力も衰えていなかった。」と記されています。高齢者にとって、大きな重荷と同時にまた大きな励ましが与えられる聖句です。確かに、日本中、まだまだ、創造論の未宣教地が残されていますから。私たちも、健康に気を付けて、身体を鍛え、霊性を整えて、人生の最後まで仕えることが出来るように、日常生活の健康管理を心掛けたいと思います。40歳、50歳の頃から、しっかりした土台を築くことが大切であると思います。
さて、きょうの15章では、12部族の中のユダ族の割り当て地が最初に記されています。ユダ部族の境界(1-12節)、カレブとオテニエルの所有地(13-19節)、ユダの町々(20-63節)について記されています。聖書の巻末の付録の地図、「12部族に分割されたカナン」を参照してください、ユダの町々については、地理的に4つの地区に分けて列挙されています。(1)ネゲブの町々(21-32節)、(2)シェフェーラー(低地)の町々(33-47節)、山地(丘陵地帯)の町々(48-60節)、荒野の町々(61-63節)に分けられています。地理的な区域とは、大体、次のようになっています。死海の西岸から地中海までの間を、死海に近い部分を「ユダの荒野」、その西側を「ユダの山地」、さらにその西側を「シェフェラ(低地)」、その西側が「ペリシテ平原」で、その西側が地中海です。これら3つの地域の南方にある乾燥した平原地域が「ネゲブ」です。
一番、最後の63節に、「ユダ族は、エルサレムの住民エブス人を追い払うことができなかった。それで、エブス人はユダ族とともにエルサレムに住んでいた。今日もそうである。」と記されています。折角、主から与えられた相続地でしたが、そこを完全に征服することは出来なかったようです。そのことは、のちのちに災いをもたらすものとなりました。昔のことわざに、「99里をもって半ばとす」というものがあります。100里行くのに、半ばといえば50里ですが、じつは、最後の最後が肝心だということを示しています。最後の1里が最も重要なのです。ユダ族のひとたちは、99里で満足してしまいました。何事かを成し遂げようとする時、最後の最後がとても重要です。気を緩めることなく、祈りつつ、最後を仕上げましょう。
きょうも、主の守りと祝福がありますように。どうぞ、健康管理のこと、ご留意ください。
清宣教師