アロンの子らとは、とくに大祭司の家系にある人たちのことです。エルアザルの子孫たちを、父祖の家のかしらごとに16組に分けました。一方、イタマルの子孫も、父祖の家のかしらごとに8組に分けました。合計、24組です。次に、くじびきをしました。それで、第1組から第24組までを決めました。これは主の宮に入って奉仕をするための順番表でもありました。当時、主の宮に入って奉仕をするチャンスは、一生に一度あるかないか、と言われています。ですから、有力者とか、コネとかではなく、くじ引きによって公平に決められたことは、主のご配慮の深さをしることができます。残りのレビ族もまた、くじ引きで順番を決めて、それぞれ、祭司たちを助ける任務を与えました。そこでも、特別に、「かしらもその弟と全く同じであった」(31節)と記されています。つまり、年功序列ではなく、くじ引きによって、まったく公平にチャンスを与えられたのです。主の宮の奉仕にあたっては、このような公平性が求められていたのです。この原則は、次の25章にも見ることが出来ます。なお、ルカの福音書を読むと、バプテスマのヨハネのお父さんのザカリヤが、第8番目のアビヤの組に属していたことが記されています(ルカ1章5節参照)。つまり、ダビデの時代から1000年を経ても、その制度が継続していたことが分ります。
私たちの礼拝奉仕においても、牧師、執事、信徒などの区別はありますが、その中で礼拝奉仕に関わる部分では、年齢や経験年数にかかわらず、等しく、チャンスが与えられるように考慮する必要があることを示唆していると思われます。いつ奉仕に当てられても良いように、祈りつつ備えたいと思います。
清宣教師