今日は、詩篇97篇です。終末の預言です。すべての悪が一掃され、主の義が回復される裁きのときがくるのです。ですから、喜びの叫びから始まります。「主は、王だ。地は、こおどりし、多くの島々は喜べ・・・」。1節~7節は、諸国民の未来像。8節~9節は、神の民の未来像。10節~12節は、正しい者の未来像。別の視点から見ると、1節~7節は、イスラエルの外にいる人たち、8節~9節は、ユダを中心とする民たち、10節~12節は、特別に主を愛する者たち、つまり、聖徒たち、に対して語られていることが分ります。
1節の「多くの島々」とは、すべての国々のこと。2節の「雲とくらやみ」は、神の姿を完全にはみることができないこと。3節の「火」は、神の前に道を清めること。4節の「いなづま」は。主の顕現のこと。5節の「ろうのように溶けた」は、諸国民が主のまえに平伏する様子。6節は、すべての国民が、主の栄光に圧倒される様子。7節は、偶像に仕える者は、主から助けを得ることが出来ないこと。8節は、信仰者にとって、神のさばきは恐怖とはならず、むしろ喜びであること。9節~12節は、神の裁きを知る者たちは、悪を憎み、善を愛する生活をすること。神からの光は、信仰者の心と生活のすべてに及ぶこと。以上の事柄を表現しています。
今日の聖書箇所から教えられることは、1、主は王であること。2、主は義をもって世界を裁く神であること。3、宣告された救いは現実となることなどです。私たちは日々、変化する状況の中で生活しています。そしていつの間にか、それらの状況によって左右され、束縛されてしまう自分がいます。しかし、現実という世界に閉じ込められて、狭い視野の中に生きることは、主の御心ではありません。そうではなく、今日の聖書個所が示すように、全宇宙を創造された神の視点から物事を見る姿勢へと変えられる必要があります。私たち人間は、ある意味、この世という井の中の蛙です。聖書を通して、いつも、この世を超えた大きな視点から見るように、引き上げられる必要があります。主よ。今日、私たちをあなたの広い視点を持つように、引き上げてください。
清宣教師