6月24日は、特別の思い出の日です。1991年6月24日の夕拝で、詩篇5篇をメッセージさせていただきましたが、その時、「主よ。朝明けに、私の声を聞いてください。夜明けに、私はあなたのために備えをし、見張りをいたします。」という5篇3節のみことばから早天祈祷会に導かれました。その次の日の朝、主の特別の恵みを受けました。それから、毎朝5時半からの早天祈祷に参加して、主任牧師を辞めるまで22年間、心豊かに、継続して、早天礼拝に出席することが出来ました。これは主の恵みでした。
さて、ハバククが活躍した時代は、紀元前625年~604年ころ)と推定されています。預言者エレミヤが活躍した時代です。当時、カルデヤ人(新バビロニア帝国)による南ユダ王国への侵攻がまじかに迫っていた時代です。しかし、民はそれを信じようとせず、道徳的、霊的退廃がひどい時期でした。
1章1節で、預言者ハバククが預言した宣告ということばが記されていますが、この場合の預言のヘブル語の原語は「ハーザー」ということばが用いられています。ここから「ハーザー」というリバイバル月刊誌の名前が付けられました。これはいわゆる夢や幻ではなく、神の啓示を受けるという意味で、宣告とか、託宣と言われます。2節では、「いつまで聞いてくださらないのですか」と主に訴えています。5節~11節で、主はカルデヤ人を起こして不義なるユダを裁くと答えられました。12節―14節では、ハバククは民を代表して、「主よ。」と親しく呼びかけています。15節―17節で、カルデヤ人は漁を好むので、大漁によって大金持ちになる漁師に例えられています。『釣り針』、『網』、『引網』ということばで表現されているように、カルデヤ人は巧みな政略工作、軍備の徹底、被征服民に対する残虐性で有名でした。
2章1節で「私は見張り所に立ち、とりでにしかと立って見張り」とハバククは述べています。見張りの役目とは本来、兵士たちが交代で城壁の上の物見やぐらに立って敵の様子を見張る役目でした。ハバククは兵士ではなく、預言者でしたから、実際の物見やぐらに立つ役目ではなく、ここでは例えとして用いています。では、ハバククは預言者として何を見張っているのか、ということですが、ハバククの祈りに対する主からの回答を見張っていると述べています。そして、主は答えられました。「幻を板の上に書いて確認せよ」、つまり、預言者ハバククは神からの啓示を、はっきり、文字にして誰にでも分るように記録するように命じられたのです(2節)。また、この幻(啓示)は必ず成就するので、自分の判断で遅いとか判断しないで、ともかくも、その日を待て、という命令でした(3節)。
そして、4節の「正しい人はその信仰によって生きる」というみことばは、マルチン・ルターが宗教改革へと導かれたキーワードのひとつでした。全聖書の中心聖句とも呼ばれるものです。人が神の前に義と認められるのは、その人の行いや業績によるのではなく、その人の信仰によるという信仰義認の教理の礎となったものです(ローマ人への手紙1章17節参照)。
さて、このあと、「わざわいだ」(別訳では「ああ」)という冒頭の言葉で始まる、3節ずつ、5つの組によって展開されています。6節―8節、9節‐11節、12節―14節、15節―17節、18節―20節のそれぞれのまとまりの冒頭のことばが「わざわいだ」で始まっています(19節は例外)。6節―8節では、カルデヤ人の高慢と貪欲に対する裁きが宣告されています。9節‐11節はカルデヤ人の貪欲の罪に対する裁きです。12節―14節では捕囚の民であるユダの民に対するカルデヤ人の強制労働などの過酷な扱いに対する裁きが宣告されます。14節は、「水が海をおおうように、地は、主の栄光を知ることで満たされる」という大リバイバルの約束は私たちの心を奮い立たせてくれますね、この聖句をもとに作曲された賛美があります。15節―18節は、隣人を酔わせては情欲をほしいままにするカルデヤ人に災いが下るという宣告です。19節―20節は、偶像礼拝に対するあざけりのことばです。最後の20節のみことば「主は、その聖なる宮におられる。全地よ。その御前に静まれ。」この聖句をもとに作った賛美もあります。全地を支配し、裁きをなされる偉大な主の前に、すべての被造物が静まる時が来ます。ものいわぬバビロンの神々に対して、主は裁きをなさいます。主は生きておられ、語り、行動されるお方です。これがカルデヤ人に対するハバククの幻の結論です。
ところで、昨日は朝から晩までご奉仕がありました。朝の祈祷会、午後の交わり(CRJの佐久間さん、高倉さん)、そして、夜の祈祷会(久しぶりに11名の参加者)も盛り上がりました。佐久間さんや高倉さんの働きを見せていただき、主のご計画の素晴らしさを味わうことが出来ました。CRJの将来の展望がみえてきた感じです。主に感謝します。
清宣教師
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