19篇は、神の力とご性質を示す、二つの啓示の方法があることを教えています。ひとつは、自然界(被造物の世界)における神の創造のみわざです。もうひとつは、文字に記された神の真理のみことばです。これらの二つは、ちょうど、絵本の挿絵と本文にあたります。さまざまな神の作品は、ひとつひとつ、挿絵のようなものです。そして、その意味を明確に示すのが文字で書かれた本文です。自然と聖書は、お互いに補い合い、創造主なる神の力とご性質を啓示しています。1節~6節は、自然界における神の啓示。7節~11節は、神のみことば(律法)による神の啓示。12節~14節は、これらの啓示の正しい理解と応答への祈り。
創造論宣教において、励ましを受けることは、19篇1節に、「天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる」とあり、「話もなく、ことばもない」のに、「その呼び声は全地に響き渡り、そのことばは地の果てまで届いた」(2,3,4節参照)と記されていることです。創造主がおられることは、すべての被造物が全地において呼びかけていることです。たとい、音声としては聞こえなくとも、その呼び声は、霊的には大音響で、地の果てまで響き渡っているのです。ヨブ記12章7節~10節にも記されています。「獣に尋ねてみよ。それがあなたに教えるだろう。空の鳥に尋ねてみよ。それがあなたに告げるだろう。あるいは地に話しかけよ。それがあなたに教えるだろう。海の魚もあなたに語るだろう。これらすべてのもののうち、主の御手がこれをなさったことを、知らないものがあろうか。すべての生き物のいのちと、すべての人間の息とは、その御手のうちにある。」創造論宣教は、その霊的な大音響の正体を、みことばの宣教を通して、明らかに示すことです。ひとりひとりの心に働いて、魂を生き返らせ、わきまえのない者を賢くする働きです(7節)。こうして、リバイバルが始まるのです(12節~14節)。
今日の聖書箇所から教えられることは、すべての被造物が叫ぶ声を聞くことです。通勤の途中でも、通学の途中でも、買い物の途中でも、あるいは散歩の途中でも、まわりの創造主の作品に目を留め、思いを巡らしましょう。大空、雲、街路樹、陽射し、空気・・・そこに、創造主の作品であることを示す無言の証しを聞きとることです。その感動の中で、共に祈りましょう。日本の国民が、創造主を知り、創造主を礼拝する民へと変えられますように。
清宣教師