1節―4節:エルサレムの悲劇。神はアッシリアを導き、エルサレムを包囲し、ユダを罰します。(1節に出てくる「アリエル」とは、「エルサレム」を指すことばです。)
5節―8節:包囲軍の敗北。エルサレムを包囲していた軍勢が、略奪を夢見ている時、突然、主は激しい勢いで訪れ、裁きを行われます。
9節―14節:指導者の無知。神の憐みの計画が預言者を通して語られても、南ユダの指導者たちは、これに心をとめません。神のみことばに対して、霊的にも、視覚的にも、これを受けとめる理解力を失ってしまったのです。神の民と称していても、博学のものも、無学なものもみな、神の御声を聴くこと、理解することができなくなり、霊的無知の極みにまで達するのです。
15節―24節:神の救い。霊的無知な指導者たちは、それにもかかわらず、あたかも自分たちが何もかも知っていると言わんばかりに、「だれが私たちを見ていよう。・・・」(15節)と大言壮語するのです。自分たちのはかりごとや行いが神の目に隠されていると宣言するのです。しかし、これはまったく逆さまの論理です。創造主が眼を造り、創造主が耳をつくられました。創造主の目の届かないところ、耳の届かないところはありえないのです。それは粘土が陶器師にむかって「あなたは私を造らなかった」というのに等しいのです(16節)。自分を知らない無知のなせるわざです。しかし、しばらくすると、明暗がはっきりするようになり、真に神を恐れる残りの者たちに救いが来ます(17節―21節)。彼らは、イスラエルの聖なる方を神としてあがめ、恐れるのです(22節―24節)。
きょうの個所は、私たちにとっても大事な教訓を含んでいます。霊的な目も耳もふさがれていないか、形式的な礼拝や祈りやデボーションで満足していないかどうかを問われています。「この民は口先で近づき、くちびるでわたしをあがめるが、その心はわたしから遠く離れている。」(13節)。実際の生活の中で、主のみこころを第1にして、生きているかどうかが、問われています。
また、いつのまにか、自分中心に考えて、仕事も、家事も、学びも、何もかも、自分の力で成し遂げたかのような錯覚に陥っていないかどうかが問われます。「陶器が陶器師に、『彼は分からず屋だ』と言えようか。」(16節)。私たちは、主によっていのちを与えられた者であり、形作られた者です。創造主の栄光を表す作品として存在しています。仕事場でも、家庭でも、学校でも、車の中でも、いつも、創造主を喜び、賛美しましょう。
清宣教師
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