5節:第2の獣は、クマですから、ライオンに劣ります。あの像の銀の部分、つまり、メディアとペルシアのことです。3本の肋骨とは、メディアとペルシアが征服した「バビロン、エジプト、ルデア」の3つの国を表しています。6節:第3の獣が現れました。豹のような獣でした。これは第3番目の帝国、ギリシャを指しています。アレクサンドル大王は、豹のように、敏捷に、インドまで征服しました。22歳の若さで即位し、33歳の若さでバビロンで病死します。アレクサンドル大王の死後、ギリシャは4人の将軍が治めることになりました。4つの頭とは、この4つの将軍をさしています。それぞれの4つの地域で、それぞれの王家を興し、支配者となりました。つまり、エジプトのプトレマイオス家、シリアのセレウコス家、マケドニアのアンティゴノス家、小アジアのフエタエルス家を指しています。7-8節:第4番目の獣です。非常に恐ろしく、鉄の牙をもっていました。あの像の脛(鉄)の部分です(2章33節参照)。ローマ帝国です。あの像の足は、鉄と粘土が交じり合う10本の指でした(2章41節)。ここでは10本の角と表現されています。しかし、そこから小さな1本の角が出てきた、その角のために3本の角が引き抜かれました。その角には、人間の目のような目、口がありました。これは反キリストの象徴と言われています。しかし、そのあと、9節―14節で示されているように、神の審判の時が来ます。そして、反キリストも、ローマ帝国も、燃える火に投げ込まれます。残りの獣(最初の3匹の獣)は、神の定めの審判の時まで伸ばされました。13-14節の人の子のような方とは、メシヤのことです。再臨されるメシヤ(キリスト)によって神の御国が樹立されます。人類の歴史が完結する時が来ます。そして、艱難の時を経て、聖徒たちが治めるようになります(18節)。
19節―27節は、第4の獣、終わりの時代のことを、もう一度、詳しく述べる預言です。反キリストが聖徒たちを迫害し、苦しめますが、最終的に、神の審判により、神の聖徒たちを苦しめていたものはみな滅ぼされます。神の御国が樹立します。さて、「時と法則」とは、なにか、神が定められた時と法則を変えようとする試みですが、具体的に何を指すかについては諸説があります。25節にある反キリストが聖徒たちを苦しめる「ひと時とふた時と半時」の期間とは、どのように解釈すべきでしょうか? ここでは、単純に足して3年半と解釈します。夢とか幻は、同じ内容のことを繰り返し見せられるようです。(あのヨセフが見た夢も、繰り返されました。最初は、肥えた牛と痩せた牛、2度目は、実った穂と実らない穂でしたが、内容は同じものを示していました。)そして、この幻は、黙示録の中でも詳述されています。黙示録13章5節に42か月と記されていますが、これは3年半になりますので、ダニエル書の預言とおなじことを預言していると解釈されています。
清宣教師