きょうの17章も、同義的パラレリズムや総合的パラレリズムが、ふんだんに使われています。
さて、「造り主」に関連する聖句が時々、登場しますが、きょうも、5節で、「貧しい者を嘲る者は自分の造り主をそしる」と記されています。ここから分ることは、造り主の目から見るなら、世界の貧しい人の存在は、豊かな人がその富を分かち合うことをしないからである、という結論が出てきそうです。確かに、世界の中で、食料不足のところがある原因は、地球全体では食料に満ちあふれているのに、先進諸国だけでその多くを消費していることが原因であることは明らかになっています。消費というよりも、浪費ということになります。
世界食糧デーのように、いろいろな支援を考えて、実行することは、創造主を宣べ伝える西多賀教会にふさわしいことです。大竹博行さんや佐藤盛夫さんの働きを感謝します。10月17日(土)13:30~14:30、仙台聖公会・仙台基督教会において、「世界食糧デー・仙台大会」が開催されます。国際飢餓対策機構の伊東氏による「生まれてきたのは、生きるため」、それから、NPO法人の芳賀ヒロ子氏による「仙台市における野宿者支援について」という二つの講演が予定されています。
「友はどんなときにも愛する者だ。兄弟は苦しみを分け合うために生れる。」(17節)。これも、とても力強いことばです。教会は、まさに、兄弟姉妹が支え合うところです。「どんなときにも」という表現や「苦しみ」という表現の中に、普通の人間関係は、こうはいかないということを物語っています。いろいろな経験をして、初めて、本当の友達、本当の兄弟姉妹を発見することになります。そのためには、一緒に行動すること、一緒に生きてみること、そして、とくに、一緒に苦労したり、一緒に非難されたりする機会があって初めてわかることです。そうして、生涯の友や、生涯の兄弟姉妹を見出すなら、お金に換算することができない宝を見出したことになります。
「陽気な心は健康を良くし、陰気な心は骨を枯らす。」(22節)。これは最近、DNAのレベルでも真実であることが証明されつつあります。心は身体の健康と密接な関係をもっています。感謝や喜びなど、心のあり方が、免疫力を制御する遺伝子のスイッチをオンにすることが知られています。逆に、ストレスや不平、不満などは、免疫力を制御する遺伝子のスイッチをオフにしてしまうことが知られています。「すべてのことに感謝すること」、「いつも喜ぶこと」、「祈りによって委ねること」などは、すべて、健康増進の強力な推進力です。笑いによって難病が癒されたという例も報告されています。創造主を敬い、愛し、信頼する生き方は、健康の秘訣です。
それでは、また。
清宣教師