何かベールに包まれていて、中身が見えないので困っている時、ベールを取り除いて、中身をハッキリと見せて下さるのが「黙示」の意味です。
1章19節に記されているように、ヨハネの黙示録は、「見た事、今ある事、この後に起こる事」が記されています。今から2千年前、エーゲ海の孤島の美しい海岸で、ヨハネに与えられた幻を紹介した手紙です。
2章~3章は、7つの教会の時代、初代教会から現代までの教会の姿を描いています。ラオデキヤの教会が、現代の教会の姿と言われています。もちろん、全世界には、いろいろな教会がありますから、黙示録の中の他の教会も、現代の教会に通じるところがあります。
4章~5章では、天の御座の光景が描かれています。創造主であり、贖い主であり、再臨の主であるキリストの姿です。大勢の御使い、生き物、長老たちの賛美と神の栄光に満ちた天の世界です。そして、地上にいる聖徒たちは、大患難を前にして、キリストの空中再臨の時に、携挙されます。
そして6章から大患難時代に入ります。(私たちはラオデキヤの教会の時代、つまり、現代と再臨の間の教会ですから、大患難時代には、いま、まだ入ってはおりません)。巻き物があり、7つの封印が押されています。封印は、ボタンのような感じで、7つあります。それをひとつづつ、外すごとに、神の裁きがなされます。6章では、ひとつずつ、封印がとかれます。第6番目の封印まで解かれました。そして、7章に入りましたが、7つ目の封印は解かれていません。7章では、大患難時代に主に立ち返った14万4千人(イスラエルの12部族から、それぞれ1万2千人が救われます)が災いを受けないように額にしるしを受けます。それから、さらに、子羊キリストの血で衣を洗い、白い衣を着た聖徒たちの姿が描かれています。大患難の時代に地上に残された人たちの中から悔い改めて、イエスを信じたひとたちのようです。8章に入ると、7番目の封印が解かれました。そのとき、天に半時間ばかりの静けさがありました。ちょうど、台風の目のようです。凄まじい台風でも、台風の目に入ると、無風の静けさが訪れます。それは、また、これから訪れる嵐の前の静けさでもあります。天において、聖徒たちの執り成しの祈りが金の香炉に蓄えられています。そして、その執り成しの祈りが満ちたとき、天において、祭壇の火で満たされてから、地に投げつけられました。すると、地上で、事が起こり、7つのラッパが吹かれます。第1、第2、第3、第4のラッパが吹き鳴らされ、神の裁きがなされます。
そして、今日の黙示録の9章に入ると、第5のラッパが吹き鳴らされます。一つの星が登場しますが、これは、人格を備えた存在であり、イザヤ書14章12節で預言されていた事の成就です。それはサタン(明けの明星と呼ばれていますが、天使長の一人の名前でルシファーです)を指していて、天から落とされました。そして、堕落天使たちは、底知れぬところに閉じ込められました(ユダの手紙6節)。その底知れぬところに閉じ込められた悪霊たち(堕落天使たち)をルシファーが解き放ち、彼らが地上に出てくるのです。底知れぬところにいたのは、ヘブル語でアバドンあるいはギリシャ語でアポリュオンと呼ばれる者たちです。日本語では、「破壊者」です。イナゴを通して、サソリの毒をもって人間を苦しめます(9章3節~11節)。次に、第6のラッパが吹き鳴らされると、7章1節で描写されていた地の四隅に立って風(戦争、災い)を止めていた4人の御使いが、解き放たれます(9章14節)。そこで、人類の3分の1を殺すために戦闘がなされます。そのために、2億の軍隊が用いられます。ある人は、2億の軍隊を動員できるのは中国であると考えています。あるいは、国連の多国籍軍かも知れません。いずれにせよ、火と煙と硫黄とのために、人類の3分の1が殺されます(9章18節)。ある人は、この描写を、核兵器、ある人は化学兵器、ある人は生物兵器による人類の殺戮と考えています。詳細は分りませんが、いまから、2千年前、ヨハネが聞いたときは、まったく、現実味のない幻であったことは確かです。しかし、21世紀の私たちには、ものすごい現実味を帯びた幻であり預言です。
でも、大丈夫、私たちは、イエス様にあって父なる神の家族(王族)とされています。天の御国の一員です。
ただ、その恵みを受けているゆえに、この世界の救いのために、日々、執り成しの祈りを捧げていきたいと思います。
それでは、また。
清牧師
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