詩篇121篇も、都上りの歌です。巡礼に出ようとする出立の歌であると考えられています。その当時、巡礼の旅には、危険がつきものでした。盗賊や強盗の難、暴風や洪水などの難、病気や怪我の難など、長い旅路の間には、いろいろな危険がありました。この詩篇121篇には、「守る」ということばが6回(3,4,5,7,7,8節)も出てきます。それだけ、危険が多いことを表しています。その中で、助けを与え、守って下さるのは、天地を創造されたお方であることが強調されています。1節~2節は、巡礼者の不安と信仰です。3節~8節は、励ましと祝福の祈りです。この3節~8節は、巡礼者を送り出す者が、巡礼者たちの出発において祈った祝福のことばであると、考えられます。
今日の聖書箇所から教えられることは、私たちも、天国を目指す旅人です。この地上の旅路においては、多くの難があります。しかし、創造主が守って下さいます。お互いに励まし合いましょう。「私の助けは、天地を造られた主から来る。」
清宣教師