きょうの45章は、新しいイスラエルにおける祭司やレビ人のための土地、君主の義務、過ぎ越しと仮庵の祭について記しています。44章では、祭司たちは主ご自身が相続地であり、相続地をもたずに、民たちからの捧げ物で生計を立てることになっていました。この45章で、祭司たちのもの、ということばが記されていますが、これは祭司たちの家の敷地です(4節)。
1節―8節ですが、まず、主への奉納の地から取り分けられています(1節)。本文を読んでも分りにくいので、整理棚を想像して、描いてみて下さい。真ん中に、3段の仕切りがある整理棚があります。その両側にそれぞれ、同じ高さの整理棚(仕切りなし)があります。両側の整理棚が「君主たちの土地」に相当します。真ん中の整理棚の一番上の区画が、「聖なる奉納地:祭司たちのもの」で、2番目の区画が「聖なる奉納地:レビ人のもの」で、3番目の区画が「町の所有地:全部族の共有」となります。真ん中の整理棚の横幅は、25000キュビトです。一番上の区画の高さが10000キュビト、2番目の区画の高さが10000キュビト、3番目の区画の高さが5000キュビトです。そして、一番上の区画(聖なる奉納地:祭司たちのもの)の真ん中に聖所があります。聖所は、一辺が500キュビトの正方形の土地です。500キュビトの正方形の敷地内に、一番外側を50キュビトの空き地として、その中の450キュビトの正方形の土地が聖所のためのスペースです。ただし、注解書によっては、「祭司たちのもの」と「レビ人たちのもの」とが入れ替わっているものもあります。
9節―17節は、君主たちの義務です。自分の財産を増やすために、重税を課したり、暴虐や略奪をやめること、また正しい度量衡を用いることなど、公正な政治を行うように、命じています。
18節―25節では、1月の過ぎ越しの祭と7月の仮庵の祭において、罪の清めと献身の告白をするように命じられています。
今日の個所ではまず、第1に、主のための奉納地の割り当てから始まっています。同じように、私たちクリスチャンも、まず、主への奉納の割り当てから始めるように勧められています。つまり、1週間の7日間のうち、まず、はじめに、週の初めの日を、主への礼拝のために聖別することです。聖別とは、神の御用のために、取り分けた分を意味します。そして、サラリー(収入)をいただいたら、まずはじめに、その中から10分の1を、主への捧げ物として取り分けて、月定の献金袋に入れることです。このようにして、私たちの人生の土台、私たちの生計の土台が、創造主にあることを告白するのです。そうするなら、すべての必要を、創造主がことごとく、満たしてくださいます。
清宣教師