①結婚の真の意義(1節~12節):イエス様が「結婚」の意義について解き明かされています。男女の結婚のこと、正確には夫と妻の結婚のことです。ここではパリサイ人が離婚についてイエス様に質問しています。それに対して、イエス様は、創世記のみことばから、結婚の奥義について話し、「こういうわけで、人は、神が結び合わせた者を引き離してはなりません。」と答えられました。今日では、離婚は当然の権利であるかのように主張されていますが、イエス様が解き明かされたように、離婚は人間の頑なさのゆえに許されるという状況になったのであり、本来、夫婦の結婚は創造の秩序の中では最も大事な祝福の源であることを決して忘れてはならないのです。創世記2章24節「それゆえ、男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである。」と記されています。この男は、「妻と結び合い」と記されており、「女と結び合い」とは記されていないこと、つまり、創造主は性関係を、「夫婦」の間にだけ定められたことに留意することがとても大切であり、これが創造の秩序であり祝福です。ところで、最近のキリストの教会にとって大きな課題は、LGBTQの課題です。つまり、同性愛、同性婚、性同一性障害などの問題です。例えば、カナダでの例ですが、牧師が教会の礼拝メッセージで同性愛の問題について批判すると、それはヘイトスピーチ扱いとなり逮捕されるということです。日本は、欧米化しており、遅かれ早かれ、同性愛を認めるようにとの法律解釈がなされていくことが予想されます。そうなれば、日本で創造論を宣教する私たちも、カナダやアメリカの創造論に立つ牧師たちと同じように、ヘイトスピーチという罪名で告訴されるような時代が来るのを避けられないかも知れません。しかし、どのような状況の変化があろうとも、私たちは、同性愛が、創造主の創造の秩序に反すること、創造に基づいた結婚の祝福について語ることが、私たちの使命であると確信しています。ただし、私たちは創造論者として、LGBTを批判するのではなく、人間は、男女ともに神のかたちとして、本来の姿で生きることが祝福の道であることを強調していく道を選びたいと思います。イエス様は「神にはどんなことでも出来ます」(26節)と語られました。私たちの目標は、同性愛の人がイエス様を信じて救われ、主イエス様のみわざにより、本来の姿へと回復して下さることを信じて、活動することです。
②子供たちの祝福(13節~15節):前の部分で、結婚は、創造の初めからの神の計画であり、夫婦は神が結び合わせたものなので祝福に満ちた関係であることを明らかにされました。そしてここでは、家族の中の子どもについて、天の御国の祝福を受けるにふさわしいものたちであると言われました。大人中心の集まりでは、子供たちは、むしろ、価値のない存在であるかのように扱われてしまうことが多いように思います。しかし、イエス様は、むしろ、子供たちこそ天の御国の祝福を受けるにふさわしい存在であることを強調されました。
③冨と救い(16節~30節):立派な実業家の青年が登場します。大人中心の考えでは、このような人こそ、天の御国の祝福を受けるにふさわしいと思われるような人でした。神の律法を小さい頃から守り、誠実に道を求めている青年でした。ところが、イエス様のおことばは、この青年を悲しみのうちに去らせる結果となりました。イエス様は「金持ちが天の国に入るのは難しい」と言われました。この世の価値観では何かを得るということは、とくに、お金や名声を得ることは賞賛されますが、逆に、天国への細い道を選ぶことを難しくしてしまいます。反対に、お金も名声ももたない子供たちは、天国への細い道を選ぶのに妨げるものがありません。なにか、とても、不思議です。誰でも天の御国に招かれていますが、御国に入るのを妨げているのは、持たないことではなく、何かを持っていることなんですね。
以上ですが、私たちの教会がLGBTQについて正しい理解をもち、LGBTQの中で疑問をもち、苦悩の中にいる人たちに福音を伝えることが出来るように祈りましょう。子どもたちの存在についても、イエス様と同じ視点でみることができるように祈りましょう。お金持ちの人も救われるように祈りましょう。
清宣教師
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