神殿の建設が中断されて16年が過ぎる頃でした。主は預言者ハガイとゼカリヤの二人に臨まれました。そして、二人は聖霊によって預言をしました。民の指導者のゼルバベルとヨシュアが立ち上がり、エルサレムにある神殿を再建し始めました。しかしまたもや、敵対する人たちが、この地を治めるペルシャ帝国から派遣された執政官である、総督タテナイに訴状を送ったようです。その訴状を受け取った総督タテナイはみずから、現場に赴いて調査を始めました。その調査結果に基づいて、ダリヨス王に報告書を提出しました。「誰があなた方に命令を下して、この宮を建て、この城壁を修復させようとしたのかと質問した所、彼らは、バビロンの王クロスの第1年に、この神の宮を再建するように命じられました、と答えました。それで、この命令が確かに下されたのかどうか、その真偽を調べられますように。そして、ダリヨス王の意見をお伝えください」。今回は、総督タテナイが現地を訪れて、ゼルバベル等に直接、質問をしてくれたので、以前の場合とは異なり、真実がそのまま、ダリヨス王に伝えられることになりました。その背後に、主の御手があったことと思われます。そして、その結果は、明日の6章で明らかになります。ゼルバベルを含めて、エルサレムに帰還した民たちは、みんなで心を合わせてお祈りしていたに違いありません。
今回の出来事から教えられることは、敵の陰謀により、主のご計画が中断されたとしても、そこで、祈り続け、主の御手による解決を求めることの大切さです。主は、預言者を遣わして、主のご計画を示し、事態の解決に向かって動き出されました。私たちも、主のみこころなのに、周囲の状況によって、中断されてしまい、なかなか、実現しない課題があると思います。改めて、主に祈りましょう。また、主が兄弟姉妹を用いて、時に適った預言を与えて下さるように、主に求めましょう。コリント人への手紙、第1、14章3節には、次のように記されています。「預言する者は、徳を高め、勧めをなし、慰めを与えるために、人に向かって話します。」
清宣教師